AWSでのサーバー構築・運用を丸ごとお任せ! 一人・兼任情シスを支えるマネージドサービス誕生 生みの親が語る“強み”とは?

» 2020年08月17日 10時00分 公開
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コロナ禍において苦境に立たされる「1人情シス」「兼任情シス」

 社内にIT専任の担当者が1人しかいない「1人情シス」や、専任の担当者がいないため本業と兼務でIT業務を任されている「兼任情シス」――。社員数が少ない、中小企業やベンチャー企業の一部では、こうした担当者によるIT運用が常態化している。

 1人情シスや兼任情シスは他に頼れる人があまりいないため、ITインフラにクラウドを使っている場合は、一人で仕様を学び、保守や運用管理をしなければならない。オンプレミスを使っている場合は、ITインフラに何らかの異常が起きた場合、オフィスやデータセンターに直接出向いて対応する必要がある。

 現在は新型コロナウイルスの感染防止のため、多くの企業がテレワークを導入している。だが、オンプレミスを使っている企業の1人情シスや兼任情シスは、急を要する場合は夜中や休日に現地対応を強いられることもある。リモートで働く社員と比べた負担の多さは歴然であり、「どうにかしたい……」と困っている人も多いだろう。

photo GMOグローバルサイン・ホールディングスの小島和也さん(西日本技術運用セクション 大阪技術グループ)

GMOグローバルサイン・ホールディングスの「WADAXおたすけクラウドサーバー」で悩みを解決

 しかし、そんな悩める1人情シス・兼任情シスの心強い味方になり得るサービスが4月に登場した。それは、GMOグローバルサイン・ホールディングスが提供する「WADAXおたすけクラウドサーバー」だ。世界有数のパブリッククラウドサービス「Amazon Web Services」(AWS)のサーバー環境を、GMOグローバルサイン・ホールディングスがマネージドサービスと合わせて提供するもの。1人情シス・兼任情シスを煩雑な運用業務から解放し、注力すべき業務にリソースを割けるようにするのが特徴だ。

 このサービスを企画・開発したのは、GMOグローバルサイン・ホールディングスの小島和也さん(西日本技術運用セクション 大阪技術グループ)。もともとは同社でクラウドホスティング事業の運用業務を担当していたが、多くの1人情シス・兼任情シスと接し、悩みを聞く中で「助けたい!」と思い立ち、上司に掛け合ってサービスを企画・開発したという。

「WADAXおたすけクラウドサーバー」開発者の思いとは?

 今回は小島さんにインタビューし、「WADAXおたすけクラウドサーバー」への熱い思いと、その詳しい仕組みを語ってもらった。

photo サービスの開発背景を語る小島さん

──「WADAXおたすけクラウドサーバー」は、どんなきっかけで開発したのですか?

小島さん: 以前担当していたクラウドホスティングサービスのお客さまには、1人情シスや兼任情シスとして働いている方々がたくさんいました。その多くはオンプレミスのインフラの運用管理にかなりの時間を取られていて、なかなか本来の業務に集中できないという課題に悩まされていました。

 お客さまからは、サーバダウンなどのトラブルが生じた場合に、現地対応が頻繁に発生するとの悩みも聞いていました。調査と復旧作業だけで大半の業務時間を費やしてしまい、本来の業務に集中するのはなおさら難しいようでした。

 クラウドサービスを使うと、そうした負担が減るのは確かです。ただ、社員数が少なく、周囲に助けを求められる状況ではない中で、一人で仕様を学び、インフラをクラウド化し、運用管理まで行うとなると、忙しいことに変わりはないため、なかなか導入に踏み切れないのが実情です。

 クラウド導入を検討しても、「何から始めていいか分からない」「費用対効果が見えない」「検討の時間がなかなか取れない」という、さらなる悩みが生じるとの意見もありました。

 こうした現状に触れる中で、中小企業やベンチャー企業のIT運用の課題を解決し、皆さんが本業に集中できる環境をつくりたいという考えに至り、「WADAXおたすけクラウドサーバー」を立ち上げました。

──なるほど。特に最近は、コロナ禍でテレワークが進んでいるにもかかわらず、トラブルのたびに現地に調査に赴くのはなおさら不便ですよね。

小島さん: そうなんです。深夜2時にシステムにトラブルが起きたため、IT担当者がタクシーに乗ってデータセンターに駆け付けたという話を聞いたこともあります。コロナ禍での外出は感染リスクが高まるため、企業はこうした緊急対応を減らす体制を考えるべきです。

サーバーの構築・運用を丸ごとお任せ

──「WADAXおたすけクラウドサーバー」は、こうした課題を解決できるとのことですが、具体的にどんなサービスなのでしょうか?

小島さん: AWSの仮想サーバ「Amazon Elastic Compute Cloud」(EC2)に加え、Webサーバーやメールサーバーに必要なソフトウェア環境を合わせて提供します。ユーザーは簡単な設定作業を行うだけで、Webサイト基盤、メールサーバー、ファイルサーバーといった用途にAWSを使えます。マネージドサービスであり、運用管理は私たちGMOグローバルサイン・ホールディングスが担当しますので、1人情シス・兼任情シスの皆さんは他の業務に専念していただけます。

──GMOグローバルサイン・ホールディングスの皆さんは、具体的にどんな作業を担ってくれるのでしょうか。

小島さん: 「WADAXおたすけクラウドサーバー」では、GMOグローバルサイン・ホールディングスの技術者が、OSやミドルウェアなどの管理業務を代行します。24時間・365日の体制で監視し、障害が起きた場合はこちらで復旧・対応します。新しいパッチやアップデートへの対応も私たちが行います。電話やメール、チャットでの相談にも乗りますよ。

photo GMOグローバルサイン・ホールディングスの技術者が、24時間・365日の体制で監視する

──セキュリティ対策についても面倒を見てくれるのですか?

小島さん: はい。IPS/IDS対策、DDoS対策、Webセキュリティ対策、マルウェア対策、スパムメール対策、メールウイルス対策などに必要なセキュリティツールをこちらで選定し、導入と設定が済んだ状態でサーバーを提供します。

 当社がこれまで「WADAX」ブランドで提供してきたホスティングや専用サーバーなどのサービスは、堅牢なセキュリティを強みにしてきました。このノウハウを生かし、お客さまが安心してAWSを使えるよう支援します。

──1人情シスや兼任情シスではなかなかセキュリティ対策まで手が回らないこともありますから、これは心強いですね。

小島さん: そうですね。中小企業やベンチャー企業がサイバー攻撃の標的になることが増えてきたため、1人情シスや兼任情シスの方々はセキュリティ対策にも気を配らないといけません。

 ですが、セキュリティ対策には専門的な知見が必要ですし、攻撃と対策の技術は日進月歩で進化していますから、情報をキャッチアップしていくのは大変です。

 現在はどんな攻撃が流行していて、どんなセキュリティ製品を導入すれば効果的な対策ができるのか、なかなか判断が付かないのが実情だと思います。

 それをこちらに任せてもらうことで、IT担当者の皆さんに、安心して付加価値の高い業務に専念してもらえると考え、セキュリティ対策のサポートをサービスに組み込みました。

業界標準のクラウドサービス「AWS」を中小企業にとっても身近な存在に

──「WADAXおたすけクラウドサーバー」では、クラウド基盤としてAWSを採用していますが、AWSを選んだのはなぜでしょうか?

小島さん: AWSは世界トップクラスのパブリッククラウドサービスであり、知名度、サービスの充実度、実績、信頼性の面でも申し分ありません。連携するサードパーティー製のツールやサービスも充実しており、お客さまの細かな要件に対応できるので、AWSをホスティングの対象に選びました。

 ただし、ユーザー企業がAWSと直接契約して利用するには、どうしても専門的なスキルやノウハウが必要になります。そのためには、専門の部署や担当者を設け、書籍やトレーニングなどの教育費用を掛け、多くの時間や費用を割いてサーバー構築と運用保守を行っていかないといけません。

 中小企業やベンチャー企業には、人数的にも財政的にも、そこまでの余裕がない場合が多いです。そこで、AWSの運用管理の内製が難しいお客さまにも、AWSのメリットを手軽に享受してもらいたいと考え、AWSのサーバー環境をマネージドサービスと合わせて提供することにしました。

――コストの話が出ましたが、「WADAXおたすけクラウドサーバー」の利用には、どれぐらいの費用がかかるのでしょうか?

小島さん: 初期費用はゼロで、月額の利用料金は最小構成時で4万1800円(税込)からです。サーバー、マネージドサービス、各種セキュリティ製品の利用費は、全てこの金額に含まれています。

──AWSの利用料金は本来、使った分だけ払う従量課金制ですよね。「WADAXおたすけクラウドサーバー」では、あえて定額料金制に変えているのでしょうか?

小島さん: そうです。従量課金制では毎月の利用料が変動するため予算化が難しく、中小企業やベンチャー企業では社内稟議を通せない場合があるとの悩みを聞き、これに合わせて料金体系を変えました。

 定額制なら予算化しやすいですし、利用が集中した月の利用料の予算超過を心配する必要もなくなります。AWSを直接利用する場合は、料金がドル建てで算出されるため、為替レートの影響で大きく変動する可能性がありますが、「WADAXおたすけクラウドサーバー」は円建てで料金を支払えるようにし、この点においても利用のハードルを下げています。

photo 「WADAXおたすけクラウドサーバー」の料金体系。コストを抑えてAWSのマネージドサービスを利用できる

──中小企業やベンチャー企業の課題解決にとことん寄り添ったサービスなんですね。

小島さん: はい。マネージドサービスには、ユーザー企業の要望に応じてクラウドサーバーの構成を組んだり、専任の技術者をオフィスに派遣して運用業務を代行したりするタイプもあります。これらはコストがかかるため、大企業に向いている一方で、中小企業やベンチャー企業はなかなか手が届かない印象です。

 そこで、「WADAXおたすけクラウドサーバー」では、あらかじめ決められたサーバー構成のメニューの中から、中小やベンチャーのお客さまのニーズに最適なものを選んでいただく仕様にし、Webサーバーやメールサーバーなどの用途に特化することでAWSの利用コストを下げています。

 ユーザーが事前にサーバー構成を検討する必要もないので、「クラウドやAWSにはあまり詳しくないけれど、今すぐ試してみたい」というニーズにも応えられます。

 こうした工夫によって、これまでに「専用サーバーではスペックが足りないので柔軟に拡張できるようにしたい」「メールサーバーをセキュアな形でクラウド化したい」といった要望を持つ企業に、「WADAXおたすけクラウドサーバー」をご利用いただいています。

photo 「WADAXおたすけクラウドサーバー」の強み

今後ますます貴重になるIT人材を、インフラの運用管理から解放する

──昨今はコロナ禍の影響でテレワークが普及し、企業活動がオンラインにシフトしています。「WADAXおたすけクラウドサーバー」は、中小企業やベンチャー企業がこうした状況下でビジネスを成長させていく上で、どのように役立つのでしょうか。

小島さん: これからの時代は、大企業だけでなく中小企業やベンチャー企業も、ビジネスを成長させる上ではITの利活用が欠かせなくなってきます。そのため、ビジネスで成果を挙げるには、優れたIT人材を確保して自社のIT戦略を入念に練るのが望ましいでしょう。

 しかし、IT人材の需要が今後拡大する一方で、日本のIT人材数は深刻な供給不足が見込まれています。中小企業がそうしたIT人材を多く獲得するには、他社との競争に勝たねばなりません。もし、運よく若くて優秀なIT人材を獲得できたとしても、1人情シス・兼任情シスとして仕事を任せ、サーバーの保守や運用管理を押し付けてしまうと、本来の実力を発揮できません。

 限られた人的リソースを有効活用するためには、煩雑なインフラ管理業務をアウトソーシングし、IT戦略の立案など、より生産的な仕事をIT人材に任せるのが有効な手段です。

 現場の声を踏まえて開発した「WADAXおたすけクラウドサーバー」は、そんな時代に合った体制づくりを支援できると考えています。

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提供:GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2020年9月16日