ITで小売業の未来を創るカインズ 〜ホームセンター首位のデジタル戦略をリードするIT人材を募集〜

» 2020年09月16日 10時00分 公開
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「IT小売業」の実現に向け、3度目の転機を迎えるカインズ

 全国の28都道府県に223店舗を展開する、ホームセンター大手のカインズ。埼玉県本庄市に本社を構える同社は、日本型ホームセンター業態の確立、SPA(製造小売業)方式の導入と2度の大きな転機を経て事業を拡大してきた。

 2020年2月期決算においては、国内ホームセンター業界で売上トップを獲得(2020年6月3日付の「ダイヤモンド・チェーンストア」誌の報道より)。そして現在は、さらなる成長に向けて「IT小売業の実現」という目標を掲げ、売場や社内でのIT活用を急速に推進。3度目の転機を迎えている。

photo 3度目の挑戦「IT小売業の実現」に向け、表参道にデジタル専用拠点を設立

 小売業のIT化というと、多くの読者はECサイトを通じた販売を真っ先に思い浮かべるかもしれない。もちろん、カインズも早くからECに積極的に取り組んできたものの、同社が目指すIT小売業というビジネスモデルはECだけに留まるものではない。既存のリアル店舗における顧客体験もデジタル技術を使って大幅に進化させ、デジタルとリアルをシームレスにつないだ新たな購買体験の提供を目指しているのだ。

 この目標を実現するべく、同社は2019年1月に「デジタル戦略本部」という新組織を立ち上げ、デジタル施策の推進体制を着々と強化している。同本部では「これまでの成功体験にとらわれないこと」をモットーに、顧客体験の価値向上や店舗メンバーの作業効率化に役立つデジタルソリューションの企画・開発に日々取り組んでいる。

 このデジタル戦略本部を率いているのが、日本オラクルや日本コカ・コーラなどを経て、カインズに参画した池照直樹本部長だ。

 「デジタル戦略本部の設置後は、表参道に専用拠点『CAINZ INNOVATION HUB』を新たにオープンし、ITに精通した人材の採用に取り組みました。メンバーは発足から1年余りで100人超にまで増えています。シリコンバレーから最先端の情報やテクノロジーを輸入するためのCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を設立したり、フィンテックやAI、クラウドなどの有識者とアドバイザリー契約を結んだりするなど既に基盤はつくっているので、今後は量と質の両面で体制強化を進めていきます」と、池照氏は力強く語る。

デジタル戦略本部立ち上げから1年あまりで数々の成果が

 そんなデジタル戦略本部では、早くも多くの成果が上がっているという。特にWebやモバイルアプリを通じたデジタルマーケティングの施策は、「売上を拡大する上で大いに貢献しました」と池照氏は話す。

 「当社のビジネスモデルの最大の価値は、社名の由来でもある「Kindness(親切心)」を基本として開発したオリジナル商品と顧客サービスです。これらがあった上で、さらにデジタルマーケティング活動を強化し、その良さをより多くの方々に知っていただけたことが、売上向上につながったと思います」

photo カインズ デジタル戦略本部 本部長の池照直樹氏。日本コカ・コーラ、日本オラクルを経て、ケイ・ピー・アイ・ファクトリーを設立。その後、マイクロソフト、エノテカ株式会社、ゆこゆこHD代表取締役社長を経て、カインズに参画

 具体的には、新規顧客向けのWeb広告配信を強化した結果、Webを通じた自社サイトへの流入量を約2倍に拡大。また、既存顧客向けのモバイルアプリ「CAINZアプリ」の機能を強化し、アプリ会員数を約50万人から約150万人へと増やすことができた。

 さらに、アプリ会員の行動履歴データを収集・分析し、その結果を基にMA(マーケティングオートメーション)システムでキャンペーン施策の設計・実施を自動化したところ、顧客一人ひとりの趣味嗜好やライフステージに最適化した1to1マーケティングをきめ細かく実施できるようになったという。

 「デジタル戦略本部の発足直後は、こうしたデジタルマーケティング施策を担える人材はほとんどいませんでした。しかしこの1年の間に、さまざまな分野の人材を迎え入れた結果、本部内にデジタルマーケティング専門の部署を設けるまでに体制を強化。開発エンジニアも新たに採用したことでアプリの機能追加を迅速に行えるようになり、成果につながるデジタル施策を機動的に実施できるようになりました」(池照氏)

 また、顧客がアプリを通じて商品の売場や在庫数を即時に確認できるサービスや、オンラインで商品を注文後、希望する店舗で商品を受け取れる取り置きサービス「CAINZ PickUp」をリリース。これまでにない「デジタルツールとリアル店舗を融合した新たな購買体験」を顧客に提供できるようになったという。

photo 「CAINZアプリ」の強化や「CAINZ PickUp」のリリースなど、新施策を相次いで打ち出している

デジタル戦略のさらなる強化に向け、エンジニア人材を募集

 このように、開始から1年あまりで多くの成果を上げているカインズのデジタル施策だが、同社が掲げる「IT小売業の実現」というゴールへの道のりはまだまだ遠いと池照氏は述べる。

 「継続的な改善を続けることによって、購買体験をさらに劇的に変えたいと考えています。そのためにはアプリの機能をさらに進化させなくてはなりませんし、デジタルサイネージや自動精算など店舗のデジタル化も必要です。先進的な取り組みを通じてお客様の利便性をさらに高め、最終的にはオンラインでもオフラインでも同じような顧客体験を提供するのが理想です」

 同社では現在、こうした新たな店舗体験の提供を「イノベーションストア構想」と名付け、その具現化に向けたさまざまなソリューションの企画・開発を進めている。それと並行して、「となりのカインズさん」「WanQol(わんクォール)」など”くらし”にまつわるオウンドメディアを通じ、商品販売にとどまらない多様な価値を顧客に届けていきたいとしている。

 こうした計画をスピーディーに実行していくためには、「社内で機動的にシステム開発ができるよう、体制のさらなる強化が必須です」と池照氏は強調する。

 「社外のベンダーに一つずつ開発を依頼していては、多くのデジタル施策を短期間で実現することはできません。ビジネスニーズをきめ細かく拾いながら、短いサイクルで機能追加を続けていくアジャイル開発を自社内で実行できる体制が不可欠です」

 既に社内ではこうした開発プロジェクトが同時並行でいくつも稼働しているが、池照氏は「やりたいことの多さに比べて、開発エンジニアの数がまだまだ足りません」と明かす。「そのため、当社のビジョンに合うエンジニア人材を積極的に募集しています」という。

カインズがエンジニアに求める“4つの資質”

 池照氏によると、カインズが求めるのは、以下の“4つの資質”を持っている人材だ。

 資質の1つ目は、国籍や業界など既存の枠組みにとらわれない、自由な発想を持っていること。2つ目は、ただ言われた通りのものを作るのではなく、自発的にアイデアを具現化する姿勢を備えていること。3つ目は「生涯エンジニアとして活躍したい」とのマインドを持っていること。4つ目はカインズに根付く、社内外への「Kindness」(親切心)というカルチャーに共感し、自身でも体現できることだ。

photo カインズが求めるIT/デジタル人材像

 こうした資質を持つ人々が活躍できるよう、デジタル戦略本部ではさまざまな経歴のメンバーを受け入れ、多様性を尊重しながら同じゴールを目指す文化を醸成している。

 「生涯エンジニア」を志向する人材を求める背景には、池照氏がこれまでの経験から気づいたIT業界の課題があるといい、「日本のIT業界では、どんなに優れたエンジニアでも、ある程度キャリアを積んだ後は管理職にならないと報酬が増えないことがほとんどです。これを踏まえて、エンジニアがキャリアを積んでもコーディングを続けられる環境を用意しました」と同氏は話す。

 「エンジニアが、自身のやりたいことを生涯に渡って全うできる『エンジニアパラダイス』を作りたいと考えています。業界最先端のDX(デジタルトランスフォーメーション)を一緒に進めていきましょう」(池照氏)

IT人材としてカインズで働く魅力とは?

 では、デジタル戦略本部の発足後にカインズに参画したエンジニアは、新しい環境で働く中で何を感じたのか。

photo カインズで働く魅力を語る長谷川雅宏氏(デジタル戦略本部 デジタルソリューション部 部長)

 2019年にカインズに中途入社し、現在はデジタル戦略本部の中にある、ユーザー向けの各種ソリューションを開発するデジタルソリューション部の部長を務める長谷川雅宏氏は、同社の社風や雰囲気について次のように述べる。

 「会社全体の雰囲気がとても前向きで、メンバーは親切な人が多いですね。これだけの規模の会社で、こんなにいい雰囲気を保てている企業はあまりないような気がします。ただし、仕事には高いスピード感が求められます。ビジネス自体の展開がとても速いので、私たち開発部門にも常に高いスピード感が求められており、とてもエキサイティングな日々を送っています」

 長谷川氏は部長としてさまざまなプロジェクトのマネジメントを担当しているが、現在は全社的にデジタル施策の強化を急ピッチで進めているため、どうしても時間や人手が足りなくなり、その調整に苦労するケースも多いそうだ。しかしその一方で、エンジニアの長時間労働が発生しないよう常に気を配るなど、部下が健康的に働ける環境づくりにも取り組んでいるという。

 また、同じく2019年にカインズに参画した、同部モバイルスクラム開発グループ シニアエンジニアの孫震峰氏は、カインズにおけるエンジニアの労働環境について次のように説明する。

photo 顧客規模の大きなサービスを手掛けることのやりがいを語る孫震峰氏(モバイルスクラム開発グループ シニアエンジニア)

 「現在はコロナ禍で、エンジニアの大半が在宅勤務で仕事を行っていますが、もともとテレワークの制度は充実していて、休日は必ず月10日取るよう決められているので、常に無理のないペースで働けています。エンジニアの仕事はどうしても長時間労働になりがちですが、カインズでは逆に過度の残業は禁止されていて、残業が長引くと注意されるほどです」

 孫氏はもともとスマートフォンメーカーで端末のソフトウェア開発の仕事に従事していたが、「もっとユーザーとの距離が近いアプリケーションの開発をやりたい」と考え、カインズに移ってきた。現在では150万人の会員を抱えるCAINZアプリの開発を担当しており、多くのユーザーにサービスを届けることに充実感を覚えているという。

 「社内の組織の壁もあまり意識することなく、他部署の人とも気軽にコミュニケーションが取れています。上下関係もかなりフラットで、長谷川さんをはじめとするマネジャーはとてもフランクに接してくれます。表参道の新しいオフィスはとてもスタイリッシュで、出社した際は気持ちよく働ける環境になっています」

 「IT小売業」を掲げ、着々と実現に向けた体制を構築するカインズ。従来の常識を打ち破り、新しい小売業の未来を創る一員になりたいと考える人はぜひその一歩を踏み出してほしい。

photo 表参道にある「CAINZ INNOVATION HUB」 オフィスのデザインにもこだわっている

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提供:株式会社カインズ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2020年9月25日