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» 2021年01月18日 10時00分 公開

コロナ禍でも実績を重ねるラクスのマネジメント論 成長の鍵は「リーダーシッププリンシプル」

[PR/ITmedia]
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 2000年の創業以来、20期連続で増収、19期連続で黒字を出しているラクス。企業の管理部門や顧客対応部門向けクラウドサービスを提供しており、サービスの企画や開発、サポートまで全て自社で行っている。新型コロナウイルス感染拡大が企業や経済に悪影響を及ぼす中でも業績は好調で、2021年3月期第2四半期は売上高が前年同期比31.2%増、営業利益が2.5倍増、純利益が3.0倍増という成果を出している。

 人気のサービスは経費の申請や承認、精算をWebブラウザ上で行える「楽楽精算」や、請求書や納品書などをWebで発行する「楽楽明細」など。中でも楽楽精算は2020年12月末時点でのべ7000社以上の導入実績があり、調査会社アイ・ティー・アールによれば初期出荷から2019年12月末までの累計導入社数が国内1位*だという。(*「ITR Market View:予算・経費・就業管理市場2020」SaaS型経費精算市場:累計導入社数ランキングより)

 こうした実績を生み出している源には、社員の意思決定の規範となる行動指針「リーダーシッププリンシプル」がある。仕事を進めるに当たっての心構えを説いたもので、「全体最適視点を持つ」「誠意を持って人と接する」「他者の考えを受け入れる」「失敗を許容する」など11個の考え方で構成されている。

 自社サイトにこうしたビジョンを掲載している企業も多いが、中には形骸化しており、仕事に活用されていないケースもあるかもしれない。だが、ラクスにはこの考え方が根付いており、社員が自然とその通りに行動できている。

photo 開発部門のマネージャーを務める森山純さん(開発本部 第三開発部 楽楽精算開発2課 課長)

 同社の開発部門でマネージャーを務める森山純さん(開発本部 第三開発部 楽楽精算開発2課 課長)によれば「開発業務がうまく進んだときに振り返ると、リーダーシッププリンシプルの通りに仕事をしていたことに気付いた」という。

マネージャーが語るラクス成長の鍵

 森山さんが所属する楽楽精算開発2課は、楽楽精算のスマートフォンアプリの開発や運用などを行う部署だ。森山さんは以前、フリーランスのエンジニアやBtoC企業のマネージャーとして働いていたが、19年にラクスに転職。現在は20代5人、30代3人のチームを束ねるマネージャーとして、主にプロジェクトマネジメント、メンバーの目標管理や育成、採用、中長期的な組織計画の策定などを担当している。

 そんな森山さんだが、楽楽精算の開発に当たっては「指示されたものをただ作るのではなく、サービスを伸ばし、使い続けてもらうために何ができるかを意識している」という。そのために他の部門に所属するマネージャーとも話し合いを重ね、売上視点・顧客視点のバランスを取りながら仕事をすることで、結果につなげてきた。

 「以前いた会社はプレイヤー気質のマネージャーが多く、マネジメントに関して深く誠実に考えたり、周りに相談したりする機会が少なかった。ラクスに来てからは、そうした機会が増え、言語化できていなかった部分が減った。ラクスには優秀なマネージャーが多く、お互いによくフィードバックし合うため、何かあった時も軌道修正がしやすい」

 森山さんはこうした経験を重ねるうちに「積み重ねた結果や経験を基に正しいと思った進め方を選ぶと、自然とリーダーシッププリンシプルの通りになる」ことに気付いたという。例えば、担当しているシステムに障害が発生したときの対応には、リーダーシッププリンシプルの1つである「全体最適視点を持つ」ことが重要だと分かった。

 「障害を起こすと、作った人は必ず責任を感じ、すぐに対応しなければいけないと考える。だが、マネージャーはそこで冷静になり、急いでリリースするリスクやコストと、ユーザーに満足してもらえる品質を考えて指示を出さなければいけない。『全体最適視点を持つ』考えのもと、緊急性はどこにあるのか、それがコストに見合っているかを見極めながら、時と場合に応じた障害対策を行っている」

 こうした経験によって重要性を実感しているため、森山さんは現在「リーダーシッププリンシプルにはマネジメントの基本が詰まっている」という考えのもとで仕事をしている。この考えは他の部門のマネージャーにも浸透しており「他のマネージャーと相談したり、フィードバックしあったりするときは、リーダーシッププリンプルを踏まえた視点で評価し、会話することが多い」という。

 「ラクスの管理職である以上、行動指針を実践するのは当たり前。もしうまくいかなかった時があったら、その原因はリーダーシッププリンシプルのここに沿った行動や視点が足りなかった、というように、振り返りの指標になっている」

「小さく試して大きく育てる」「失敗を許容する」を実践

 また、森山さんは開発現場でのマネジメントでは、慎重さやロジカルさを重視しているという。例えばベトナムの開発子会社にサービスの品質テストを依頼する際は、他社の事例などを参考に少しずつ計画を進行。実行と検証、改善を何度も繰り返し、理想の姿に近づけていく手法を実践している。

 「テストのプロセスや成果物の定義を最初からフルに構築してスタートすると、うまくいかなかったときの軌道修正が難しくなり、ゴールまでに時間がかかる。一方、当社では小さな範囲や小さな予算からスタートすることで、失敗してもすぐ軌道修正できるようにし、メンバーが新しいことにチャレンジしやすくしている」

 森山さんによれば、このやり方もリーダーシッププリンシプルの「小さく試して大きく育てる」や「失敗を許容する」という考えに基づいているという。

 「当社のエンジニアには『新しい技術を試してみたい』『業務に取り入れてみたい』といった好奇心が強い人が多い。試しても実現が難しいこともあるが、こうした意欲はエンジニアの成長につながる。そんな時にマネージャーが頭ごなしに否定すれば、モチベーションの低下につながってしまう」

 森山さんはこうした事態を避けるために、リーダーシッププリンシプルに基づいて、「何事もまずは小さな範囲や予算からスタートし、少しずつ大きく育てていく」「失敗は次に生かすよう促す」といった方針を徹底している。

 メンバーもリーダーシッププリンシプルを理解しており、失敗を恐れずチャレンジする文化が根付いているため、チーム全体で高いモチベーションを維持できているという。

 このように、リーダーシッププリンシプルはマネージャーだけではなく、チームメンバーをはじめとした社員全体に浸透している。森山さんは「毎日唱えているわけではないが、特に『全体最適視点を持つ』や『誠意を持って人と接する』といった考え方が浸透している。社員同士でコミュニケーションを取るときには自然に出て来る」としている。

 そんなリーダーシッププリンシプルの中でも、森山さんが最も共感している考えは「他者の考えを受け入れる」ことだという。ラクスがこの考えを重視していることを知り、中途採用の際に「この考え方が本当に社員に根付いているか」と面接官に確認したほどだ。

 「自分の意思や考えを押し通すより、いろいろな人の話を聞いてベストを探っていくことが重要。相手の立場に立って仕事をしようという気持ちも出てくる。優先すべきは個々のプライドでなくサービスの成功。ラクスの社員はそういった考え方をきちんと実践しており、自分も日々学びを得ている」

 ラクスに入社する決め手になった理由も、「他者の考えを受け入れる」をはじめとしたリーダーシッププリンシプルが形骸化しておらず、社員に広く浸透していることが面接を通じて分かったためという。

 森山さんは「マネージャーとして働くなら、リーダーシッププリンシプルのような考え方を持つ人たちと一緒に働きたいと思っていた。ラクスは自分がやりたいマネジメントのスタイルや、メンバーとの接し方、開発の進め方がしやすい環境だと今でも考えている」としている。

社員の成長を支えるリーダーシッププリンシプル

 ラクスでは業務だけでなく、社内の雰囲気作りや社員の成長にもリーダーシッププリンシプルを役立てている。例えばラクスには書籍の購入や外部研修への参加をサポートする学習制度があるが、リーダーシッププリンシプルの「学習し成長し続ける」という考え方のもと、これらを活用する社員も多いという。

 中には学んだことを実際の業務で活用し、その経験を共有するイベントを企画したり、ブログで発信したりする社員もおり、リーダーシッププリンシプルの「他者の考えを受け入れる」「考えている事を言葉で伝える」という考えにもつながっている。ときには、こういった活動をきっかけにラクスを知る採用希望者もいるという。

photo オフィスの様子

 森山さんのチームでは月に1度、普段うまく伝えることができない感謝の気持ちや感動したことを、メンバーがお互いに伝えあう場を設けている。「考えている事を言葉で伝える」「誠意を持って人と接する」を実践する場を作ることで「お互いすがすがしい気持ちになり、失敗や課題に対するアドバイスも素直に受け止められる」という。

 一方で森山さんは、自身のチームの現状について「経験や成功体験の不足という課題が残っている。成功が成功を導くようなプラスのサイクルが理想だが、チームの中にはまだ自分に自信が持てないメンバーもいる」と話す。

 メンバーと面談するときには、それぞれの仕事がサービスや組織の成功に貢献していることを説明するように意識しているが、まだまだ伝え切れていないと感じることもあるという。森山さんはこういった状況を踏まえ、メンバーが小さな成功体験を積み重ねられるよう、マネジメントを通して支援していく方針だ。

 「ラクスの人はみんな真面目で誠実。良いアイデアや成果は、若手・ベテラン関係なくフェアに評価される。当たり前のことを当たり前にやる会社だと思う。奇をてらわず、世の中に出ているノウハウや実績からきちんと学び、自分たちの仕事に役立てる姿勢が成長につながっている」

 コロナ禍という変化の時代でも、リーダーシッププリンシプルという変わらない考え方を大切にし、結果を出してきたラクス。共感できる理念のもと、マネージャーとして納得感のある仕事をしたい人には、ぴったりな職場と言えるだろう。

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