今こそオンプレミスの利点を見直すとき 触って分かった新型サーバ「PowerEdge R750」の“心遣い”

» 2021年07月30日 10時00分 公開
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 現在、日本ではクラウドシフトが大きく進んでいる。数年前までは「データを外部に置くのは心配」などの懸念を耳にすることが多かったが、今では自治体でもSaaSやIaaSを導入するケースが増加。日本政府も2018年からクラウドサービスの利用を基本とする「クラウド・バイ・デフォルト原則」を掲げてクラウド活用を進めている。

 一方で、サーバの自社運用を続ける企業も根強くある。サーバ「Dell EMC PowerEdgeシリーズ」の販売を手掛けるDell Technologiesの片山倫哉氏(インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括)は「オンプレミスでサーバを運用するよりクラウドサービスを使う方が低コストだと考えていたお客さまが、実際に運用してみたら想像より費用がかさみ、オンプレミスに戻ってきている場合もあります」と話す。

 クラウドサーバには、初期費用が安い、サーバ管理をクラウド事業者に任せられる、稼働状況に合わせて自動でサーバの台数を増減させられるなどさまざまなメリットがある。

 しかし、従量課金制のサービスを使う場合、扱うデータ量やシステムの稼働率によっては請求額が大きくなるケースもある。クラウドサービスを利用する際の通信費用がかさむのも想像以上のコスト増になる要因の一つだ。そのため、現在では大量のデータを扱う企業や複雑な計算処理を行う研究機関で、クラウドサーバではなくオンプレミスサーバを運用するケースが多い。

 IoT分野での需要も増えている。IoT機器で得られるデータを全てクラウドサーバに送信していると、通信コストが膨らむ他、情報の処理速度が下がるなどの課題が発生する。IoT機器の近くにエッジサーバを設置してコストや処理速度の問題を解決するため、片山氏はサーバそのもののニーズが今後も増大するだろうとみている。

 これらの需要に対応するためサーバも進化を続けており、処理性能の向上はもちろん、使いやすさや環境問題にも配慮したモデルが続々登場している。

photo シネックスジャパンの江原周作氏(ソリューション営業部門システムエンジニアリング部)

 今回はDell Technologiesの最新型ラックサーバ「PowerEdge R750」(以下、R750)のスペックや環境保全の取り組みについて、同社のグローバルディストリビューターで、キッティングやサービスの導入支援などを手掛けるシネックスジャパン(東京都江東区)の江原周作氏(ソリューション営業部門システムエンジニアリング部)と見ていく。

 シネックスジャパンは自社検証用のオンプレミスサーバとしてR750を導入。サーバ到着後、梱包(こんぽう)を解いてから初期設定を行う中で「梱包の簡略化」「セットアップの早さ」「スペックの向上」に注目した。

梱包のこだわり 説明書すら簡易化


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 サーバが届いたときにまず思ったのが「箱が1個しかないのか」という点でした。サーバは本体の他にCPUやメモリといったパーツがそれぞれ別々の箱で来ることも多いですが、R750は最初から組み立てられた状態で届きました。箱を処分するにもかさばらなくていいですね。

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 工場でほとんどのパーツを取り付け、初期動作確認まで行ってから出荷をしています。メーカーとしては手間と時間がかかりますが、お客さまのメリットも考慮してごみを減らす工夫をしています。



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 緩衝材も必要最低限に抑えられている印象です。発泡スチロールだと開封や処分の段階でごみが散ってしまって大変なのですが、R750はスポンジ状の緩衝材で処分の手間が少ないです。

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 使っているのはポリエチレンフォームですね。本体が組み立て済みなので、配送中に中身が移動してしまう心配がないのも梱包を簡略化できる理由の一つです。



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 もう一つ驚いたのが、箱の中に説明書がほとんど入ってなかったところですね。簡単な説明は箱に印刷してあって、詳しい説明はスマートフォンでQRコードを読み取って見るようになっていました。本体は組み立て済みなので説明書がなくてもおおむね分かります。

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 ごみもそうですが「説明書も極力ない方がいい」というポリシーです。製品や梱包にリサイクル可能な素材を採用するなど、SDGs目標があり、そこに向けてさまざまなものを最適化しているところです。

 サーバを組み立てるのはインフラエンジニアだと思いますが、ごみの分別をしていると「これはエンジニアの仕事なのか」という気分になります。サーバの組み立てでは金属ごみも出ることがあって処分が面倒ですが、R750は金属ごみも出ないようにしています。

photo Dell TechnologiesのSDGs目標

セットアップのこだわり IPアドレスをセットすれば遠隔管理可


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 組み立てが終わって、いざサーバのセットアップをしようと思ったときも早かったです。PowerEdgeシリーズにはサーバを遠隔管理できる「iDRAC」という仕組みが載っています。最初にやるのはiDRACのシステムにIPアドレスを設定するだけでした。



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 iDRACはサーバ内蔵の独自チップですね。これを使うと、Webブラウザからサーバの電源をオンオフしたり、OSをインストールしたり、CPUやGPUの状態を確認したりとあらゆる管理が遠隔でできます。現場でずっと作業しなくてもよく、在宅勤務でもサーバ管理できます。

photo iDRACのダッシュボード


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 iDRACの管理画面は必要な情報を1画面で見通せるようになっているので、操作でてこずることはあまりありませんでした。何か問題が起きたときは画面が黄色や赤になって、どこでトラブルがあったかすぐ分かるようになっています。



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 画面レイアウトにはこだわりましたね。見ただけで何が起こっているか分かるようにしています。デルへの問い合わせも、管理画面を見れば全ての情報があるのですぐに連絡できるはずです。

スペックのこだわり 最重要ポイントは廃熱


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 今回導入したR750のスペックは、CPUがインテルの「Xeon Gold 6330」2基、メモリが合計512GB、ストレージは450GBのSSDと1.92TBのSSDを組み合わせています。Xenon Gold 6330は21年4月に発表されたばかりの新製品で、最大クロック周波数が3.1GHz、28コア56スレッドの高性能モデルです。

photo R750のCPUとメモリ


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 CPU、メモリ、SSDなど各パーツが改善され一気にパフォーマンスを上げています。ただ、その分パーツが熱を上げやすくなっているため、デルとして努力した点は熱の逃がし方ですね。例えば、一番熱を持ちやすい電源ユニットをサーバの両端に配置して中央部分に風を通す、空冷ファンで作った気流を冷やしたい場所にピンポイントに当てるなどの工夫があります。

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 スペックを上げても熱を持ちやすくて性能を十分引き出せなかったら意味ないですし、もしダウンしやすくなってしまったらむしろマイナスになってしまいますからね。十分な冷却機能を備えているのは運用管理の安心さが違います。



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 廃熱状況もiDRACで監視できますしね。また、温度センサーの情報をもとに冷却ファンを自動制御する機能を付けるなど、ユーザーがより安心できるサーバづくりを目指しています。

オンプレミスサーバを選ぶ意味

 このように、PowerEdgeシリーズは環境への配慮、ユーザーにとっての使いやすさ、性能を十分に引き出せる設計など、さまざまな面で進化を見せている。ユーザーにとって重要なのは、目的や用途に応じてクラウドサーバを使うか、オンプレミスサーバを使うかを適切に判断することだ。

photo Dell Technologiesの片山倫哉氏(インフラストラクチャ・ソリューションズ事業統括)

 「クラウドサーバでできること、オンプレミスサーバでできることの区別がはっきりしてきました。クラウドサーバを使うとコストがかかりすぎてしまう負荷の高い処理はオンプレミスサーバを使うのが適しています」(片山氏)

 例えば、AIを活用したシステムをサービスインする、GPUを使って長時間計算する、稼働率が高いサービスを運用する、大量のデータを保管し続けるといった場合には、オンプレミスサーバのほうがランニングコストを抑えられるケースもある。AIやIoTといった技術が研究段階から実用段階に移っている今こそ、オンプレミスサーバの導入を本格的に考えるいい機会といえる。

 PowerEdgeシリーズは世界で最も使われているサーバであることもメリットの一つだ。米調査会社のIDCによると、Dell Technologiesのサーバは21年第1四半期で出荷金額の世界シェアが19.0%で第1位、日本シェアは17.0%で第3位、ラックサーバ分野では22.4%で第1位と、国内でも十分な実績がある。比例してユーザー発の情報もインターネット上に多くあり、何か分からないことがあっても検索すれば情報が出てきて安心だ。

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 クラウドサービスのランニングコストに悩んでいる、高負荷な処理を継続的に行いたい、エッジコンピューティングに力を入れたいという企業は、Dell Technologiesや、グローバルディストリビューターであり、実際にPowerEdgeシリーズを検証、販売しているシネックスジャパンに相談してみてはいかがだろうか。

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提供:シネックスジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2021年8月20日

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