Microsoft Exchange Server、日付チェック問題でメール配信停止(緊急修正リリース)
米Microsoftの「Exchange Server 2016」および「Exchange Server 2019」で、1月1日以降にメールを配信できなくなっている。米BleepingComputerは、FIP-FSマルウェア対策スキャンエンジンの「2022年」バグが原因と報じた。Microsoftは同日、この問題を認識しており、「本日中に解決方法の詳細を公開する予定」と発表した。
【UPDATE】Microsoftは2日、公式ブログを更新し、この問題に顧客側で対処するための臨時ソリューションを公開し、Q&Aも追加した。また、このブログ更新で、当初示していたマルウェアスキャン無効化という緊急対策についての段落を削除した。臨時ソリューションは自動スクリプトとして提供されており、Microsoftは組織の規模によっては実行に時間がかかる可能性があるとしている。同社は現在、顧客側での作業が不要な問題修正ソリューションを開発中だ。
Microsoftはこの問題は「新年への切り替えに伴う日付チェックの失敗に関連」しており、「セキュリティ関連の問題でもない」としている。
セキュリティ研究社のジョセフ・ローゼン氏によると、Microsoftが符号付きのint32を使っており、日付の最大値が2,147,483,647になっていることが原因という。2022年の日付の最小値は2,201,010,001以上で最大値を超えるため、スキャンエンジンがクラッシュし、メールをスタックさせる。
Microsoftは、顧客側での作業が不要な問題修正の提供には数日かかるとしている。
それまでに顧客ができる対策としては、Exchangeサーバの外部でのメールのマルウェアスキャンを実行する場合、スキャンをバイパスまたは無効し、トランスポートキューをクリアすることだ。ただし、これらの回避策を使うのは、Exchange Serverのエンジン以外のメール用マルウェアスキャナがある場合のみにするようMicrosoftは警告している。
【更新履歴1:2022年1月2日午後6時55分 原因についての説明部分を修正しました。】
【更新履歴2:2022年1月3日午前6時20分 Microsoftによる応急処置とQ&A公開についての段落を追加し、回避策としてのマルウェアスキャンの無効化の段落を削除しました。】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
2
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
3
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
4
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
5
人に注射を打てる「サイボーグゴキブリ」の群れが、がれき下の被災者を救助? 実験成功率72%
-
6
「お名前.com」 のFX自動売買VPS、不正アクセスで金銭被害か 「600万円の損失」「55万円なくなった」……報告相次ぐ
-
7
高市総理、サイバーセキュリティの本を出していた しかも“PHP”から
-
8
1000万のWebサイトで「生きたAPIキー」が大量に“丸見え”状態? 大手銀行やインフラの鍵も 米スタンフォード大などが調査
-
9
タイムズカー、3000円の見舞金支払いへ 免許証画像漏えいの146万件対象 55億円の特損計上
-
10
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR