遅い、不安定、 価格が高い――トラフィック増大の今、“快適なインターネット”実現に挑むISP事業者を追う

» 2022年03月17日 10時00分 公開
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 コロナ禍の2020年11月に記録した国内ブロードバンド契約者の総トラフィック量が、前年同月比で56.7%も増加している(※)。この驚異的な数字によって、かつてWebブラウジングやメールの送受信が中心だったインターネット利用は激変していることが分かる。

※総務省「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果(2021年11月分)」資料より

 感染症対策でテレワークが普及したことでWeb会議やリモートデスクトップなどの利用が増えたことがトラフィック増加に拍車を掛けた。オンラインゲームやトラフィック量が多い動画配信サービスがコロナ禍の“巣ごもり需要”を取り込んで成長を続けていることも一因だろう。

 インターネットユーザーが安価で高速な通信環境を求めると、負担が増えるのはインターネット接続サービスを提供するインターネットサービスプロバイダー(ISP)事業者だ。今回は通信事業者であるインターネットマルチフィードとISP事業者3社に、インターネット環境がどう変化しているのか実態を聞いた。取材を進めると、各ISP事業者がユーザーの要望にどう応えているのか工夫している姿が見えてきた。

インターネットに「速い、安い」だけを求める時代は終わった

 インターネットマルチフィードは、ISP事業者向けにIPoE方式のIPv6インターネット接続サービスを提供している通信事業者だ。IPoE接続は従来のPPPoE接続に比べて回線が混雑しにくいため、通信速度を改善できるという特徴を持つ。11年からIPoE接続サービスを提供した3社のうちの1社で、この分野では老舗といえる。

photo インターネットマルチフィードの山田大輔さん(営業部次長)

 創業は97年。ちょうど「Google検索」がスタートした年だ。「97年と22年を比べるとインターネット環境は激変しました。当初はネット検索など娯楽性が強い使い方が多かったです。今はリモートワークやオンライン授業など仕事や学習を支える役割が大きくなってきました」――インターネット環境の変化についてインターネットマルチフィードの山田大輔さん(営業部次長)はこう話す。

 例えば一つの世帯の中でも、父親がPCを、母親がタブレットを、子どもがスマートフォンを同時に使うなど、インターネットの利用シーンや頻度が増えたことで高速かつ大容量のインターネット環境を求めるユーザーが増えた。さらにeスポーツなどオンラインゲームでは通信速度だけではなく、遅延の少ない通信環境が重要になるなど、インターネット回線に対するニーズが多様化している。

 ユーザーのニーズを受け取ったISP事業者から寄せられる要望も変わっている。これまで「速い、安い」の二拍子だったが、定額料金で満足できる通信サービスを提供するために、例えば「YouTubeなどの動画を快適に見られるようにしたい」「Windowsのアップデート中でもストレスなく通信できるようにしたい」など用途に特化した要望が出てきている。

 「インターネットマルチフィードでは、さまざまな要望に対応できるように新機能の開発を行っています。とはいえブロードバンドサービスは定額制なので速度を上げたからといって料金を上げられるわけではありません。ISP事業者のニーズに沿った速度と料金をご提供できるよう、通信量に応じた効率の良い設備設計に取り組んでいます」(山田さん)

ISP事業者の要望に応えるインターネット接続サービス「transix」 1カ月で事業開始した例も

 そんな多様化の一途をたどるISP事業者の要望に応えようと登場したインターネット接続サービスがインターネットマルチフィードの「transix」(トランジックス)だ。NTT東日本・NTT西日本のフレッツ網を活用して、IPoE方式のIPv6インターネット接続サービスを提供する。

photo transixの仕組み(クリックで拡大)

 transixの特長は「ニーズに合わせやすい」「始めやすい」「運用しやすい」の3点だ。ISP事業者のサービス提供先は個人宅だけでなく、集合住宅や企業のオフィスなど多岐にわたる。「YouTubeなどの動画を快適に見られるプランを提供したい」「プロゲーマー向けサービスを始めたい」「事業所間をVPNで接続するため固定IPアドレスで利用したい」といった相談にも対応している。

 インターネットマルチフィードへの相談から1カ月後にはサービス開始した事例があるほど、インターネット接続サービスを始めやすい。通常は自社で設備や回線を用意するが、transixはインターネットマルチフィードの設備を利用するため、必要なのはWebブラウザの管理画面を操作できるPC1台とルーターだけでいい。

 料金体系は通信量または回線数を基準にした従量課金制を採用しており、初期費用を抑えて始めやすくしている。契約内容の設計から運用時のトラブル相談までインターネットマルチフィードの担当者が全面バックアップする。

 今回はtransixを使うISP事業者3社にインタビューを敢行。自社を取り巻くニーズの変化やサービス提供時の苦労、transixの使い勝手などを聞いた。

通信速度はカーレースと同じ? 法人向けISP事業者の認識とは

 最初に話を聞いたのは、オフィス向けに通信機器やネットワーク環境を提供しているジーツーテック(神奈川県横浜市)だ。顧客は従業員数100人以下の企業が9割を占める。こうした中小企業はITツールの導入が進んでいないこともあり、IT化の最初期から手伝いをすることが多い。

 「今までは会社設立当初から使っているネットワーク環境に何ら不満がなかったお客さまでも、コロナ禍でインターネットを使う頻度や通信量が増えたことで『通信速度を速くしたい』といった要望が増えました」――ジーツーテックの増元健一さん(営業部部長)はこう話す。

photo ジーツーテックの増元健一さん(営業部部長)

 transixの通信速度をジーツーテックがテストすると、従来のPPPoE方式と比べて約2倍の速度が出た。提供先の顧客も「こんなに通信速度が出るのか」と驚くほどだ。一方で瞬間的に速くても意味がないと増元さんは指摘する。「『通信速度は最大何Gbps』という宣伝文句を聞いて申し込む人も多いですが、瞬間的ではなく平均的に速さを維持することが重要です。私は趣味でカーレースをしていますが、1周だけ速くても勝てません。インターネットも同じだと思います」(増元さん)

photo ジーツーテックの平野良宗さん(代表取締役)

 ジーツーテックの平野良宗さん(代表取締役)は、小規模なISP事業者に対しても真摯に向き合うインターネットマルチフィードを高く評価する。「transixは細かくカスタマイズ可能で、われわれが設定した値でプランを作ってくれます。ニッチなプランを要望してもすぐ作ってくれるので素晴らしいです」(平野さん)

 平野さんは今後の展望として、顧客のクラウドシフトを後押ししたいと意気込む。「ネットワークHDDを導入しているお客さまが多いですが、そうした設備は老朽化してきています。そこでMicrosoftのOneDriveへの切り替えを推奨しています。transixの通信速度なら社内ネットワークでの利用とほぼ変わらない使い勝手を実現できます」(平野さん)

1つの回線を分配するマンション特有の課題を解決

 続いて、マンション向けにインターネット接続サービスを提供するISP事業者に通信回線を販売しているスピーディア(宮城県仙台市)の本田耕平さん(法人満足室チーフ)に取材を実施した。

 トラフィック量が増える中、マンション特有の課題がある。戸建て住宅の場合は1戸で1回線を契約するが、マンションは1つの回線を各部屋に分配して使う形態を取っている。このため、一部のユーザーが回線を圧迫したり同時に使う時間帯に混雑したりしていた。

photo スピーディアの本田耕平さん(法人満足室チーフ)

 こうした背景から、マンション向けISP事業者の中では、従来のIPv4/PPPoEをベースにしたサービスではなくIPv6/IPoEを使ったインターネット接続サービスの需要が高まっている。本田さんはここにビジネスチャンスを見いだした。

 transixを使ったIPoEサービスは、PPPoEサービスの課題であったフレッツ網とISP網を繋ぐ網終端装置で起きる速度劣化を防ぎ、安定したサービスを提供できる。ISP事業者からも通信速度や価格ともに業界トップクラスという評価を受けたことで、競争力の強さを確信した。

 料金体系や運用の柔軟性という面でもtransixの強みが如実に表れた。導入当時マンション向けISP事業者との契約は帯域ごとの契約が主流だったが、スピーディアはインターネットマルチフィードのコンサルティングに基づき1回線単位で課金できるプランの提供を実現。サービス提供先のISP事業者が管理しやすく、リーズナブルな価格のプランになった。

プロゲーマーも満足できるtransixの魅力

 最後に、少し変わった事例を紹介する。自社でeスポーツチームを抱える沖縄のISP事業者アクティブスタイル(沖縄県浦添市)だ。オンラインゲームや動画の視聴/配信といったヘビーユーザー向けサービスを提供する同社だからこそ見えるインターネット接続サービスの課題を聞いた。

 対戦ゲームでは遅延が勝負を分けるため、いかに遅延なく速度を維持するかに注力している。とはいえヘビーユーザーばかりに目を向けていると、同じ帯域にいるライトユーザーの通信速度を圧迫してしまう。

 こうした課題を解決するため、21年にtransixを導入。1ユーザーごとの通信量を把握可能なので、ヘビーユーザーにより高速なプランを案内できるようになった。ヘビーユーザーが別の帯域に移ることでライトユーザーの通信環境も改善でき、全体的に快適なインターネット環境を実現できた。同社のユーザーにはeスポーツ大会への参加経験もあるなど通信品質にシビアなゲーマーもいるが、transixに切り替えたゲーマーは「遅延がなくなった」「ping値が下がった」と好反応だ。また、自社のeスポーツプレイヤーが同じ環境で複数のインターネット接続サービスを試したところ、transixが他のサービスよりも速かった。

photo アクティブスタイルの太田有希子さん(取締役)

 「これまでより高品質な通信環境を、ほぼ同じ料金で提供できることもtransixのメリットです」――アクティブスタイルの太田有希子さん(取締役)はtransixをこう評価する。transixの導入前に使っていたサービスからの切り替えに当たっても、インターネットマルチフィードからサポートを受けたことでスムーズに移行できた。

ISP事業者3社が口をそろえて評価するtransix

 インターネットマルチフィードとパートナーのISP事業者3社が口をそろえて語ったのは、トラフィック増加に伴うユーザーニーズの変化に対応することを迫られている現状だ。業界の異なる3社のISP事業者がそれぞれtransixのメリットを実感していることから、transixがいかに汎用性に優れて柔軟に運用できるかが伝わってくる。

 最近ではISP事業が専業ではない企業からの引き合いも増えている。素早く、安く、高品質なインターネット接続サービスを提供したいと考えている企業は、インターネットマルチフィードに相談してみてはいかがだろうか。親身に相談に乗り、最適なプランを提供してくれるはずだ。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2022年4月8日