全世界に2000万人以上のユーザーがいる家庭用ロボット掃除機メーカー「エコバックス」(ECOVACS)。ごみの自動吸引や拭き掃除、カメラで障害物を認識して回避する機能など、単にごみを吸引するだけでなく、さまざまな付加価値を搭載した多機能ロボット掃除機をいち早く生み出してきた意欲的なメーカーだ。
そしてこの春に新しく登場した注目製品が、吸引と水拭きだけでなくモップの洗浄と乾燥も自動で任せられるロボット掃除機「DEEBOT(ディーボット)X1 TURBO」である。
DEEBOT X1 TURBOはロボット掃除機本体の他に水拭き用の吸水、洗浄、乾燥が行える水拭きステーションが付属するハイエンドモデルだ。今回はいち早く実機を試用できたので、その実力を検証してみた。本体価格が15万円代と、エコバックスの製品ライアップの中でも上位モデルだけあって決して安くはない。その価格に見合った、ユーザーが満足できる性能を持ち合わせているのか。しっかりと掃除性能を確認していこう。記事最後にお得情報も。
まずはロボット掃除機としての基本性能をチェックしていこう。DEEBOT X1 TURBOの本体サイズは362(幅)×362(奥行き)×103.5(高さ)mm、水拭きステーションにセットされた状態では430(幅)×448(奥行き)×441(高さ)mmとなる。天板はフラットで、レーザーセンサー用の突起がわずかに飛び出しているだけのシンプルなデザインとなっている。
水拭きステーションのボディーカラーはマットブラックとシルバーを組み合わせた高級感のあるツートーンのデザイン。それもそのはず、デザインを担当しているのはデンマークを代表する世界的なデザイン事務所「ヤコブ・イェンセン・デザイン」である。リビングに置くとそれなりに存在感はある大きさだが、視覚的にうるさくないのはこのデザインのおかげかもしれない。
DEEBOT X1 TURBOは空間認識のために「D-ToF」と呼ばれるレーザー光の反射を使った距離測定センサーを用いたマッピング技術「True Mapping2.0」を採用している。掃除がスタートするとレーザーが360度回転して室内形状を検知。掃除できるエリアを認識した上で、家の隅々まで効率よく掃除する仕組みだ。
さらにDEEBOT X1 TURBOの本体前方には120万画素のセンサーと、148.3度の超広角レンズを組み合わせたHDRカメラ「Starlight RGBカメラ」を搭載している。このカメラが捉えた映像を新搭載のAIチップ「地平線Sunrise3」で解析することにより、素早く障害物を検出して回避する。このAIチップによって、旧モデル「DEEBOT T9」と比較すると16倍もの処理速度向上を実現している。
AIチップの地平線Sunrise3は、自動車用の自動運転技術を開発するメーカーと共同開発しており、画像処理速度は416FPS、毎秒5億回の演算処理が行える。それでいて消費電力は2.5Wと低いため、大量の情報を処理してもハングアップする心配が少ない。このチップによって、地面に置かれたスリッパやペットの排せつ物、電源ケーブルなど、18種類の物体を識別できる。
このマッピング技術と障害物検出・回避システム「AIVI 3D」を組み合わせることで、障害物を避けながらしっかりと室内を掃除できるというわけだ。
なお、吸引力の公称値は5000paで、しっかりとごみの吸引が可能。テストでまいたごみも効率よく回収できた。ロボット掃除機としての基本的な吸引力に不足はない。
DEEBOT X1 TURBOの最大の特徴が、本体に2つの回転式の水拭きモップ「OZMO TURBO 2.0加圧回転式デュアルモップ」を搭載し、さらにそのモップを自動洗浄できる水拭きステーションがセットされていることだ。
このデュアルモップは独自の加圧技術を搭載しており、6Nの圧力をかけながら床にしっかりブラシを押し当てて拭ける。
ステーション上部のカバーを開くとタンクが現れる。右側の清水タンクには4Lの水がセットでき、掃除のたびにモップを湿らせたり、汚れたモップを洗えたりする。そして、モップを洗って出た汚れた水は汚水タンクにためられる仕組み。
これまでも水拭き機能を搭載するロボット掃除機は数多く登場していたが、そのほとんどが、本体内に搭載した水タンクからモップに給水し、掃除が終わった後のモップ部分は手洗いするか、使い捨てだった。しかし。DEEBOT X1 TURBOが搭載するデュアルモップは、手洗いの必要がなく、掃除のたびに自動洗浄してくれる。このため、何もしなくても毎回キレイなモップで拭き掃除ができる状態が維持できる。
実際にDEEBOT X1 TURBOを使って掃除をしていこう。最初に専用のスマートフォンアプリ「ECOVACS HOME」(iOS/Android)で初期設定を行う。DEEBOT X1 TURBOを登録し、その後は「自動清掃」「スマート清掃に入る」をタップして掃除をスタートするだけでいい。スマート清掃では掃除の回数や吸引力水拭きの強さなどをカスタマイズできる。
清掃のスタートをアプリから指示してみると、30秒から1分弱の時間はロボット掃除機本体がステーションにとどまっていた。モップに水を含ませる時間があるためだ。給水が済むと本体が動き出し、周囲をスキャンして掃除をスタートする。
実際に走らせてみて感じたのは動作音がそれほど大きくないということ。サイドブラシの回転音やモーターの吸引音はもちろんあるのだが、家具や障害物にぶつかるドタバタ音がほとんどしない。
実際に動いているところを見ると、テーブルの足などをしっかり認識し直前で回避するか事前にぶつからないコース取りをしていた。しかし、それでいてギリギリまでは掃除しているため、障害物を避けすぎて掃除があまりできていない、という状況にはなっていなかった。
さらに水拭きも気持ちがいい。テスト環境は水が残りやすいフローリングカーペットなので、他の水拭き対応ロボット掃除機をテストした際、水をまいたかのようにビショビショになることもあった。しかし、DEEBOT X1 TURBOの水拭きは床がぬれすぎることなくちょうどいい。
しばらく掃除をしていると途中で「モップが汚れて来たのでステーションに戻ります」との音声が聞こえた。清掃時間や面積に合わせて水拭きステーションに自動的に戻り、モップを洗浄してから再び掃除を開始する仕組みだ。
実際に台所の床のこびりついた汚れも数回掃除することで取れていた。洗剤などを使うことなくしっかりきれいになるのが非常に好印象だった。
掃除が終わって水拭きステーションに戻るとモップの洗浄が行われる。たっぷりと汚れた水が入っていた。これだけ床にこびりついた汚れが取れたということだ。
DEEBOT X1 TURBOを使っていて便利だと感じたのが単体で動作する独自の音声アシスタント機能「YIKO」(イコ)の搭載だ。一般的なスマートスピーカーなどと連携させることなく、直接話しかけるだけで掃除が可能。外出するときなどに「OK、YIKO、掃除して」と話しかければすぐに掃除が始まる。いちいち、スマホアプリを立ち上げる必要もなく、また、スマートホーム系の機器に登録する手間もないのが楽だった。
また、フロントカメラを使った見守り機能も搭載。DEEBOT X1 TURBOを登録したスマホアプリから、留守中の部屋の様子やペットの状態を確認できる。カメラでの見守りをスタートするときはロボット掃除機から音声が流れるため、知らないうちに見られているといった心配もない。なお、安全性に関してはドイツの権威ある認証機関・テュフ ラインランドの認証を取得済みで安心して使える。
障害物の回避性能の高さと、強力かつ自動で使える水拭き機能を搭載するDEEBOT X1 TURBOは、数多くのロボット掃除機の中でもトップクラスの使い勝手の良さだといえる。これまでロボット掃除機の拭き掃除機能はおまけだった。ごみ自動吸引機能は搭載していないが、DEEBOT X1 TURBOでは水拭き機能こそが主役。床をきれいにするという用途で満足できること間違いなしだ。
さらに本製品については通常1年間のメーカー保証を延長し、計2年間としている。充実した機能を安心して使い続けられるサポート面も評価できる。
働き方や生活の変化によって、在宅の時間が増えている人もいるだろう。他社にない独自機能と確かな実力を追い求めるハイエンドユーザーにとって、DEEBOT X1 TURBOはロボット掃除機における有力な選択肢になるだろう。
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提供:ECOVACS ROBOTICS Holdings Limited
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2022年5月5日