Webサイト制作で「無料サービス」を使うのはアリ? ナシ?――“想い”を伝えるサイト作りの極意とは

» 2022年06月02日 10時00分 公開
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 PCやスマートフォンが普及した現在、インターネットは「手の中にある存在」になり、誰でもWebサイトを介して情報を収集できるようになった。いまやWebサイトは、顧客や消費者に自社や自社製品をアピールする場であり、企業やサービスの「顔」だ。Webサイトをどう作り、どう維持管理するかがビジネスの成功を左右するといえる。

 いま、こうしたWebサイトはクオリティーにこだわらなければ、誰でも公開できるようになった。無料で使えるWebサイト作成サービスが登場したことで、作成から公開まで簡単にできるからだ。凝ったWebサイトを作るためにコンテンツ管理システム(CMS)を使う場合も、ライセンス費用がかからないオープンソースのソフトウェアが選択肢の一つになる。

 ここで「さまざまな無料の選択肢があるいま、有料のサービスを使う必要があるのか」と疑問に思う人がいるだろう。今回はこの疑問を、Webサイト制作会社に直接聞いてみた。たくさんの無料サービスがある中で、有料サービスが提供できる価値をどう考えているのだろうか。

Webサイトは「作って終わり」ではなく、ビジネスに活用するもの

 そもそも、Webサイトの役割とは何だろうか。

「Webサイトは“想い”を伝える手段です。手段が目的になってしまう場合が多いですが、作って終わりではなく事業経営や仕事に役立つツールとして活用して欲しいです」――こう答えるのは、Webサイト制作を手掛けるジャクスタポジション(北海道札幌市)の西山泰史さん(代表取締役)だ。

photo ジャクスタポジションの西山泰史さん(代表取締役)

 こうした考えは、Webサイトの活用方法やインターネット文化の変化を目の当たりにした経験が基にある。西山さんがWebサイト制作事業を始めた2004年はインターネットが盛り上がり始めたころで、書店に「インターネットで稼ぐ」「Webサイトを作って商売繁盛」といった本が並んでいた。

 「まだインターネットが物珍しい時代で、Webサイトを作れば何とかなると考える人が多かったと思います。しかしいまは『Webサイトを作って商売繁盛』という本があっても、誰も見向きもしないでしょう。Webサイトはあって当たり前で、それを使ってどうビジネスに役立てるのかを考える時代になりました」(西山さん)

「想いを伝える」 “西山さん流”のWebサイト制作

 いまやWebサイトは、自社の紹介やブランディング、商品のプロモーションや通信販売、従業員の採用などさまざまな分野で不可欠な存在だ。さらにコロナ禍で実店舗での売り上げが落ち込む中、販促ツールとしても大きな役割を果たしている。

 西山さんのもとに舞い込む依頼は「自社サイトを作りたい」「すでにあるWebサイトをリニューアルしたい」「採用ページを立ち上げたい」「ネット通販を始めたい」など多岐にわたる。西山さんは依頼を引き受ける前に必ず、Webサイトで伝えたい想いとその対象になる人を確認する。どのような人に会社や商品を知って欲しいのか、どのような人を採用したいのかなどをヒアリングして、現状の課題とWebサイトで実現したい要望を具体化することを大切にしている。

 「Webサイトは、ただ作るだけでは意味がありません。伝えたい想いを必要とする人に届けるために、そしてWebサイトがその架け橋となるように、上流から関わるのが“ワタシ流”です」(西山さん)

Webサイト制作は、無料サービスではダメなのか?

 Webサイトを通して伝えたい想いを固めた後、実際に制作する際には誰でも無料で使えるWebサイト制作ツールやCMSを使ってもいいのだろうか。核心を突く質問を、有料のサービスやソフトウェアを使ってWebサイト制作を手掛ける西山さんにぶつけてみた。

 「もちろん無料サービスを使っても構わないと思います。この選択肢があるのがインターネットの良いところです。無料やオープンソースが駄目とは思いません」(西山さん)

 一般的に無料のWebサイト制作サービスはテンプレート数が豊富で素早くWebサイトを構築できる点がメリットだ。

 しかし無料プランでは全ての機能を使えない、広告が表示される、独自ドメインが使えないといったデメリットがある。「完成したサイトが理想と違った」「サイト制作の後半で、無料プランでは限界があると分かった」といった事態も起こり得る。

 そうした事態を避けるために無料プランから有料プランへ変更した場合、有料サービスと比較して金銭的なコストは大差ないことも多い。無料サービスを使うこと自体に問題はないが、無料だからと早まって採用するのは要注意だ。

CMSソフトウェアは、誰にとっても簡単とは言い難い

 Webサイトを作る手段としては、Webサービスの他にCMSソフトウェアを使う方法もある。オープンソースのものを採用すればライセンス料は不要で、何か問題が起きた場合にはコミュニティーで解決できることも多い。ただし、ある程度の専門知識が必要になる上に、問題の解決は自己責任だ。

 その点、有料のソフトウェアなら提供企業が責任を持って問題解決に当たってくれる。ただし、無料/有料に関係なく、インストール型のソフトウェアはサーバを用意してソフトウェアをインストールし、自前でセキュリティ対策やバージョンアップ対応を行うなど、手間や費用などのコストも無視できない。

Webサイトの「運営に集中する」――西山さんが選んだサービスとは

 無料/有料サービスの価値を吟味し、さらにWebサイト制作において必要なものを熟知した西山さんは、有料サービスを選んだ。多くの案件で、シックス・アパート(東京都千代田区)が提供するSaaS型のCMS「MovableType.net」(以下、MT.net)を使っている。

 MT.netは、インストール型CMS「Movable Type」のWebサービス版だ。SaaS型なのでサーバの用意や管理は不要で、しかもMovable Typeの高いカスタマイズ性を継承しているため無料のWebサイト作成サービスよりも格段に自由度が高い。さらに機能面でもプラグインを搭載したインストール型のCMSに引けを取らない。

 MT.netは、Webサービスの手軽さを確保しつつ、インストール型CMSのような高い機能性やカスタマイズ性を低コストで手にできる、まさにいいとこ取りのサービスだ。

「運用」ではなく「運営」に力を入れる

 西山さんがMT.netを、すなわち有料のSaaS型CMSを選んだ理由は、「脆弱性対応やセキュリティ管理をサービスの提供企業に安心して任せられる」というものだった。

 例えば利用中のWebサーバやCMSで何か脆弱性が判明したとき、インストール型のCMSを使っている場合は管理する全てのWebサイトでバージョンアップなどを行う必要がある。一方でSaaS型かつ有料のものなら、専門知識を持った提供企業が責任を持ってすぐに対応してくれると西山さんは信頼を寄せる。

 西山さんは仕事として数多くのクライアント企業のWebサイトを管理しているが、この考え方は自社で独自にWebサイトを作ろうと考えている人にも当てはまる。無料という言葉につられて初期費用を抑えても、脆弱性や不具合の対応に割く時間や労力、手間が増えては意味がない。

 「何のためにWebサイトを作るのか、作ったのかを思い出して欲しいです。WebサーバやCMSを自分たちで管理・運用するかどうかは、商品を訴求したい、採用につなげたいといった目的の実現に直接は関係しません。Webサイトに載せるコンテンツを充実させる『運営』に集中するためにも、必要なコストを負担することは選択肢の1つと考えます」(西山さん)

MT.netは「自分たちの手でWebサイトを育てられる」

  有料サービスの中でもMT.netが優れているのは、Webサイトの管理・運用にかかる手間が少なく、注力すべき本来の目的に沿って、正しくリソースを割くことに専念できる点だ。

 さらにシックス・アパートの対応力も特長だ。西山さんは機能面で困ることはないとしつつも、どうしても必要な機能があるときはシックス・アパートに相談すると素早く対応してくれると話す。万が一トラブルが起きても、丁寧に支援する体制が整えられている。その背景にはMT.netの強みがある。インストール版の場合は、独自のサーバ構成になっていたり、個別に開発したプラグインをインストールしていたりと複雑にカスタマイズされていて対応コストが増えてしまうこともある。しかしSaaS型のMT.netはその恐れがないので、シックス・アパートとしても素早くサポートしやすいのだ。

 こうした総合的な使いやすさを評価した西山さんは、いまでは依頼のあったWebサイトの約8割をMT.netで作っている。MT.netを愛用する西山さんの推しポイントは「エンドユーザーにやさしいCMS」という点だ。それがよく分かるエピソードを紹介してくれた。

 ある企業から、ページ数が膨大なWebサイトのリニューアル依頼があった。しかし全て引き受けるとコストがかさんでしまう。そこでMT.netの機能「ブロックエディタ」を活用した。テキストや画像、表といったWebサイトを構成する要素をブロックとして管理でき、それを組み合わせてコンテンツを入力することで誰でもWebページを編集できる機能だ。コンテンツの内容に合わせた独自のカスタムブロックをジャクスタポジションが用意し、旧サイトからの移行は依頼主側に任せた。すると作業内容があまりにも簡単だったため、当初は3人で1カ月かかると想定していた作業をたった1人で2週間かけずに終えてしまった。

 おもちゃ屋の事例もある。ECサイトを作り、商品の追加も毎回頼みたいという依頼だった。しかしジャクスタポジションでは、おもちゃ屋の従業員が自分で更新できるようにした。すると「自分たちで作った」という思いが生まれて集客に結び付き、サイト運営のモチベーションも上がった。

photo おもちゃ屋「Hands on Toy's キンダーリープ」(北海道小樽市)の依頼で、ジャクスタポジションが制作したWebサイトの管理画面。編集時に使うブロック一覧に、追加したカスタムブロックが並ぶ(クリックで拡大)
photo カスタムブロックで作った表のブロックを使い、商品の仕様を編集している例(クリックで拡大)
photo あらかじめブロックに設定したCSSのデザインが反映され、見やすい表が出来上がる(クリックで拡大)

 「MT.netの良さは、Webサイト制作を分業体制にできるところだと思います。例えばWebサイト制作の第一歩として私たちのような制作会社がサポートし、コンテンツの充実や運営は依頼主が中心となって進める。そして私たちはより良いWebサイトになるような施策提案や実装を、シックス・アパートはサービスの安定した稼働とセキュリティ対応をするといった具合です。こうした分業で、自社のサイトを自分たちの手で育てるマインドを得られます」――西山さんはMT.netをこう評価する。Webサイト制作会社でなくても、企業の情シス部門がWebサイトを作って後は事業部や広報担当に渡して運営を任せるといった方法も可能だ。

「ちょうどいいCMS」がWebサイト活用の近道になる

 西山さんがここまで顧客に寄り添うのは、自身も経験したインターネットの良さや、楽しさを、より広めたいからだ。「リアルとインターネットは切り離せない関係にあり、いまやネットを通じてリアルが変わる時代です。Webサイトは新しい人や顧客とつながれる場で、それを作るのが私たちの仕事と誇っています。Webサイトを起点にして、インターネットがもっと楽しくなる世界を作っていきたいです」(西山さん)

 そんな西山さんのビジョンを支えるのが、シックス・アパートとMT.netだ。「簡単に導入できて、誰でも操作でき、必要な機能がそろった『ちょうどいいCMS』がMT.netです。顧客がWebサイトの運営に集中でき、私たちはそのサポートとより良い提案を行う、それを実現してくれるサービスです」(西山さん)

 西山さんは、Webサイトの目的を達成できるなら使うツールが無料でも有料でも構わないと話した。しかし有料だからこそ提供できる価値がある。MT.netは、Webサイトを最大限に活用する近道だ。Webサイトを作りたい、リニューアルしたいと考えている人は、一度シックス・アパートに声を掛けてはいかがだろうか。きっとビジネスに役立つWebサイトを作れるはずだ。

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提供:シックス・アパート株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2022年6月14日