属人化、自動化できない、安定しない――RPAの“壁”を破る「簡単」「高機能」「低コスト」なソリューションとは使えば使うほどお得なRPA

煩雑な現場業務を自動化し、効率を飛躍的に高める可能性を秘めた「RPA」。自社に導入したいが、コスト感などが気になる、あるいはせっかく導入したのに、なかなか定着せず、業務効率が高まらないと悩む企業は多いのでは。本記事では、そうしたRPAの“壁”を乗り越えるポイントや、おすすめのツールを紹介する。

» 2022年07月19日 10時00分 公開
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 RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、従来人の手で行っていたルーティンワークをソフトウェアのロボットに自動処理させる技術で、煩雑な現場業務を大きく変える可能性を秘めている。とはいえ、RPAで何ができるのかを理解するのは少し難しく、世に出始めたころは、実体を持ったロボットが実際に来てPCを操作すると考えている経営者もいたほどだった。

 ここ数年の流れを見ると、RPAはいわゆる“幻滅期”を越え、“啓発期”に入ったといえる。社会全体が現実的な範囲でRPAを活用し始めたのだ。しかし、導入が進む中、業務の中にRPAを定着させ、大きな導入効果を生み出したと実感している企業はまだまだ少ないのが現状だ。

 そんなRPAの“壁”を乗り越えるのに活躍してくれるのが、三和コムテックが提供しているRPAソリューション「AutoMate」だ。本記事では、RPAが抱える課題とAutoMateが持つ強みについて三和コムテックの中嶋謙治氏(執行役員 技術部 ゼネラルマネージャー)に話を伺った。

RPAの認知度は上がったが「定着」「活用」にはまだまだ多数の壁

 三和コムテックは1991年8月に設立された歴史のあるITベンダーだ。もともとはIBMのオフコン「AS/400」向けパッケージソフトを中心に、海外の優れた製品を日本向けにローカライズし販売していた。00年台からはオフコンだけでなく、Webやセキュリティ系にも進出するようになったという。RPA製品を扱うようになったのは17年。同社の海外取引先である、米HelpSystems社が開発しているAutoMateを日本で展開した形だ。まずは日本市場へのローカライズを進めながらテストマーケティングを行い、18年に販売をスタートした。

三和コムテックの中嶋謙治氏

 「企業がRPAを導入するにはさまざまな“壁”があります。RPAが使われ始めた15年ごろは『本物のロボットが職場に来てくれる』とか『仕事がなくなった人間の労働者が解雇されるのでは』といった誤解がありました。近年ではこうした誤解こそなくなりましたが、『RPAが便利そうなのは分かるのだが、具体的に自分の会社でどのように活用できるのかがイメージできない』というケースが増えています。また、コスト面では、1台のロボットを導入・運用するのに年額で100万円程度がかかるなど、経営陣に定量的なメリットを提示しにくいのも課題です」(中嶋氏)

RPAの導入状況について(キーマンズネット「RPA(Robotic Process Automation)の導入状況に関する調査」。調査期間は21年5月25日〜6月7日)

 このようにさまざまな壁がRPAの導入を阻んでいる。そして、導入したとしても定着・普及に向けた“壁”がさらに3つあるという。

 1つ目が、現場がRPAを使いこなせないケース。せっかく導入しても、現場レベルで業務を自動化できなかったり、ベンダーに自動化シナリオを作ってもらったはいいが他の部署や業務に横展開できなかったりといったことがよくあるそう。

 2つ目が、シナリオを作ったはいいが、安定して動作しないケース。業務の自動化ができたとして、そのフローが週に1回でも止まってしまうと業務に支障が出るため、利用を止めてしまう企業が多いという。

 3つ目が、もともと問題なくRPAを利用できていたのだが、運用が属人化していたケース。ノウハウを知る担当者が退職したり異動したりして、後任では運用が難しく、いつの間にか使わなくなるといったパターンだ。

 「RPAは『コスト』と『機能』の観点から、大きく2つのタイプに分けられます。

 コストが安く、そこまでITに詳しくない現場でもシナリオを簡単に作れるようなタイプは、難易度こそ低いもののあまり複雑なことはできません。もう一方の、PC操作だけでなく、サーバやクラウドシステムとも連携できる高機能なRPAはコストが高く、使いこなす難易度も高い傾向にあります」(中嶋氏)

 前者の簡易型であれば、そもそもシナリオを作れないといったケースや、担当者の異動による機能不全などの課題は解消できる。しかし、RPAを導入するもともとの目的である業務の自動化ができない、あるいは安定して動作しないというのであれば本末転倒だ。実際、他社のRPA製品を利用しているが、自動化がうまくいかない、あるいは安定動作しないので他の製品を探している、という相談が同社に多く寄せられているという。

ブラウザや豊富な業務アプリに対応 約70種/700項目の自動化機能を提供

 三和コムテックが提供しているAutoMateは、中嶋氏が紹介したRPA製品の2パターンのうち、後者である高機能型だ。

 AutoMateには大きく4つの特徴がある。1つ目が、HTML/オブジェクト解析が簡単に行える点。低機能型のRPA製品だと、操作するボタンなどを見た目で判断する「画像認識型」や、自動化に当たって画面のどこをクリックするのかを指定する「座標認識型」がメインとなる。しかし、これらの場合、登録した内容から少しでも画像やレイアウトが変わってしまうと、動作が止まってしまうデメリットがある。

 その点、AutoMateはアプリケーションやWebブラウザを直接操作する「HTML/オブジェクト認識型」がメインとなっている。Excelを中心にした業務アプリをはじめ、Webサイト、データベースの操作など、約70種類/700項目の自動化機能を標準で搭載しており、この事前定義数はRPA製品の中でも多い方だと中嶋氏は胸を張る。自社開発した基幹システムやカスタマイズしてあるパッケージソフトなどはオブジェクト解析機能により、ボタンやテキストボックスなどを直接操作できるようになる。

三和コムテック社資料より(以下同)

 ユニークなところだと、メール送受信の処理やファイル圧縮/暗号化、Active Directory・Microsoft Azure・AWS(Amazon Web Services)といったシステム運用/管理の自動化まで用意されている。自動化機能が用意されている操作は、GUIで簡単にシナリオを作成できるのもメリットだ。

 「ブラウザだけを対象にするRPA製品もありますが、実際の業務はなかなかブラウザだけで完結しません。例えば、AutoMateでニーズの高いWeb受発注処理を見てみると、ブラウザで受発注するデータを入力するに当たり、Excelや基幹システムなどを参照しなければならないケースが多いのです。最低限、業務アプリとの連携が必要ですし、加えて、社内のオンプレ基幹システムやクラウドシステムとも連携できると、さらに業務の効率化が進むと考えています」(中嶋氏)

「レコーダー機能」「自動起動トリガー」も便利

 ちなみに「オブジェクトを解析して動作を指定する」と聞くと難しそうに思えるが、AutoMateの「レコーダー機能」を利用すると難なく実行できる。同機能は、自動実行させたい操作を行うと、その内容を解析してシナリオを簡単に作成できるものだ。

 AutoMateは自動起動トリガーが充実しているのも特徴だ。作成したシナリオは基本的に手動で実行することになるが、スケジュールを指定して実行したり、メールの着信時に実行したりといったことも行える。他にも、特定フォルダにファイルが追加されたり、更新されたりしたら、指定したシナリオを実行するような設定も可能だ。一般的なRPA製品では有償オプションなことも多い自動起動トリガーだが、AutoMateでは標準機能として提供されているのがありがたいところだろう。

高機能型RPAはハードルが高い? そんなあなたにも豊富なサポート

 もちろん、AutoMateのような高機能型RPAは使いこなすのが比較的難しい、というデメリットがある。AutoMateも約70種類/700項目の自動化機能を用意し、手軽にシナリオを作成できるようにこそしているが、それでも使いこなすのには慣れが必要となる。

 そこで、三和コムテックではユーザー企業でなくても参加できるハンズオンセミナーを開催している。定期的に月2回ほど開催しており、無償で、しかも何人でも参加できる。この入門セミナーで2〜3時間かけてAutoMateの使い方を学ぶことで、ハードルを大きく下げることができるはずだ。

 また、AutoMateはトライアル環境を無償で提供している。ハンズオンセミナーに参加して基礎を身につけた後であれば、いろいろとシナリオを作って、自社の業務に適用できるか確認できる。

 マニュアルも用意しているが、RPAは会社ごとに活用方法が全く異なるので、壁にぶつかることも多い。そこでAutoMateでは、製品購入後であれば、件数無制限で問い合わせを受け付けているという。自動化の方法からエラーの解消まで、メールや電話、場合によってはZoomのリモート会議で対応してくれるというから頼もしい。

 「AutoMatePortal」というポータルサイトも用意しており、その中の「Bot Store」ではすぐ現場で使えるさまざまなサンプル集を無償で提供している。SalesforceやSAP、Google WorkspaceといったWebサービスなどを利用する際のサンプルが200種類以上公開されているので、シナリオを一から構築せずに済む。

 この他、500以上の情報が登録されたナレッジベースも用意しており、何か困ったことがあれば自分でキーワード検索し、解決法を見つけられるようになっている。

 これらの充実したサポートでユーザー企業がRPAにおける“壁”を乗り越える手助けをしてくれるのは心強い限りだ。

 「取り組まれる方のスキルレベルにもよりますが、例えばExcelのマクロを書ける方なら、ハンズオンセミナーを受講してから2〜3日程度でAutoMateを使いこなせるようになるはずです。今までスクリプトを書いた経験がない方でも、サポート窓口に問い合わせながら使い方を覚えていただき、1週間〜1カ月くらいでマスターされるケースが多いです」(中嶋氏)

長く使うならサブスクよりもライセンス買い切り型の方が安く済む

 現在、日本市場で提供されているRPA製品はほとんどがサブスクリプション型の料金形態となっているが、AutoMateは買い切り型のライセンスも用意しており、こちらがメインだ。初年度だけライセンス費用が発生し、次年度以降はソフトウェア保守料金が必要になる。しかし、保守料金はライセンス費用の20%なので、2年目以降のコスト負担は大幅に軽くなる。

 サブスク型のプランと比較すると、3年目で買い切り型のライセンスの方が安くなるという。3年、5年――と長く使う予定があるのであれば、初期費用だけで比較せずトータルコストで考えるといいだろう。

 ちなみに保守契約の期間内であれば、バージョンアップした際の更新も可能。機能強化された際も置いてけぼりを食らうことはない。

 製品ラインアップとしては、1台のPCで利用できる「デスクトップ版」と管理サーバを立てる「サーバ版」を用意している。RPAを導入した企業では、担当者がそれぞれ勝手にシナリオを作ることで、作った本人にしか管理できないものが増えてしまい、作成者の異動や退職で全容を把握できなくなり、業務が止まったときの原因が分からなくなることも“あるある”だ。

 サーバ版であれば、管理サーバ上でシナリオを一元的に管理するので、こうした「野良ロボット」問題が発生しなくなる。全ての監査ログも取れるので、大規模なRPAを構築する企業で利用されているそうだ。

 最後に、AutoMateについて今後の展望を伺うと、中嶋氏は次のように締めくくった。

 「開発元であるHelpSystemsのロードマップでは、今後について主に2つのポイントを掲げています。1つ目は作りやすく、使いやすいという優位性をより強化していくこと。特に、レコーディング機能の強化を予定しています。2つ目が、クラウドサービスとの連携をより強化することです。具体的には、WebサービスやJSON・XMLデータをより簡単に扱えるような改良を目指しています。当社としても、使いやすさや外部連携の点で、よりお客さまに寄り添ったご提案をしていく考えです」

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提供:三和コムテック株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2022年8月8日

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