新プロセッサはどこまでパワフルになったのか? ハイエンドビジネスモバイルPC「HP Elite Dragonfly G3」を試す最新世代ビジネスPCの実力は? ITmedia NEWS編集部が検証

» 2023年01月25日 10時00分 公開
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 新しい世代のPCは古い世代と比較して、どのくらいパフォーマンスが上がっているのだろうか。そしてビジネスにおける生産性をどのくらい改善するのだろうか。

 日本HPが提供するビジネスモバイルPCの最新フラグシップモデル「HP Elite Dragonfly G3」の日本発売を機に、同シリーズ初代の「HP Elite Dragonfly G1」と比較する検証実験をITmedia NEWS編集部が行った。

 今回はCPUパワーの差が顕著に現れる作業として、1GBの動画ファイルを圧縮・解凍した際の時間を比較した検証と、グラフィックス処理の性能を問う例として、10人が参加するオンライン会議での画像処理の負荷を検証した模様をお届けする。

プロセッサの進化は袋小路に?

 多少なりともITやPCのリテラシーがある人なら「ムーアの法則」を聞いたことがあるだろう。米Intelの創業者であるゴードン・ムーア氏が1965年に提唱した「半導体の集積率は18カ月で2倍になる」というものだ。端的にいえば「半導体の性能は1年半で2倍向上する」ことで、実際に半導体を用いるプロセッサは猛烈なスピードで進化してきた。

 実際のところ、現在のプロセッサは10nm(1nm=10億分の1m)以下というとてつもない緻密さで設計・製造され、物理的な限界に達してしまうことで、進化のスピードにブレーキがかかってしまうことすら懸念されていた。

 だが現在は、マルチコアというテクノロジーにより、パフォーマンス向上を補えるようになった。これはプロセッサの頭脳に該当するコアと呼ばれる部分を、1つのプロセッサ内に複数内蔵させる技術で、数年前からポピュラーになってきた。

 複数のコアはそれぞれが独立したプロセッサのようにふるまうため、複数の作業を並列で実行でき、コア数が多ければ多いほどパフォーマンスは向上する。さらにIntelはハイブリッド・アーキテクチャという新世代の設計手法を採用している。これはパフォーマンスコア(Pコア)、エフィシェントコア(Eコア)と呼ばれるマルチタイプのコアを一つのCPUに搭載することで、一層の性能向上を実現しているのだ。

 このようなテクノロジーのブレークスルーの恩恵で、プロセッサの進化はまだまだ続いていくだろう。新しい世代のプロセッサを搭載したPCは、過去のPCよりも大量の作業をスピーディーにこなし、生産性の向上に寄与することは間違いない。

 さらに昨今のプロセッサは、主に画面描画などを担当するグラフィックス機能も以前より強化している。かつてはプロセッサの外部にグラフィックスボードなどの形式で搭載していたが、最近のほとんどのCPUにはGPU(Graphics Processing Unit)として統合している。

 背景にはフルCGのゲームや4K、8K動画の普及など、グラフィックスのパフォーマンスが重視される用途が増えてきたことにある。ビジネスシーンを見ても、オンライン会議のビデオ通話やバーチャル背景の合成処理など、グラフィックスの重要度は非常に増している。こうしたニーズに応じて、PCメーカーもグラフィックスのパフォーマンス向上に取り組んでいる。

 では実際のところ、新しい世代のプロセッサを搭載したPCは旧世代のPCと比較して、どれほどパフォーマンスが向上しているのだろうか。

検証1 CPUパワーの比較

 早速、検証の様子を見ていこう。まずはCPUパワーを比較するため、最新のHP Elite Dragonfly G3とHP Elite Dragonfly G1で、1GBの動画ファイルを圧縮・解凍し、かかった時間を計測する。HP Elite Dragonfly G3が搭載するのは「第12世代インテル® Core プロセッサー・ファミリー」。対して2019年9月に発表したHP Elite Dragonfly G1は「第8世代インテル® Core プロセッサー・ファミリー」を搭載している。時間にして3年、プロセッサ4世代分の差は、PCのパフォーマンスとしてどれほどの差として表れるのか見てみよう。

 検証の結果、Dragonfly G1より最新のDragonfly G3の方がファイルの圧縮は、約1.4倍、解凍でも約1.6倍速く処理できることが明らかになった。ビジネスの現場では1GBというファイルを圧縮・解凍することはレアケースかもしれない。しかし、このわずかな時間の積み重ねが従業員の業務効率に影響し、何よりユーザーにとっては待ち時間の軽減につながる。それはビジネスの現場で大きなメリットとなるだろう。

検証2 グラフィックス処理の性能比較

 続いて、グラフィックス性能の検証も見ていこう。ビジネスシーンでのグラフィックス性能を比較するため、HP Elite Dragonfly G3とHP Elite Dragonfly G1で、10人が参加するオンライン会議を再現。カメラ映像やバーチャル背景を使用した際のCPUとGPUの負荷をベンチマークソフトで計測する。

 動画でご覧いただいたように、Dragonfly G1より最新のDragonfly G3の方がCPUは約1/2、GPUに至っては約1/2〜1/4程度の負荷しかかかっていなかった。これほどパフォーマンスに余裕があるということは、オンライン会議に参加しながらメールやチャットをチェックしたり、発言内容を補完するデータをWebで検索するようなマルチタスクも、なんなくこなすことができるだろう。

 10人参加のオンライン会議でもこれほどの差がつくということは、多人数が参加した場合の差は推して知るべしというもの。Dragonfly G1でもオンライン会議に参加することはもちろん可能だが、Dragonfly G3を使った場合の快適さ、使用感の軽快さはコミュケーションの質に大きく影響し、ひいては生産性も左右するだろう。

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最新ビジネスモバイルPCの実力

 ここで改めてHP Elite Dragonfly G3について紹介しよう。日本HPのビジネスモバイルPCの中でもハイエンドモデルにふさわしく、さまざまな特徴を備えている。

 重さ約1.0kg*1と軽量・コンパクトボディーに搭載するプロセッサは、「第12世代インテル® Core プロセッサー・ファミリー」。前述したようにパフォーマンス向上のために、これまで以上のマルチコア化を実現したアーキテクチャを採用している。具体的には高負荷なタスク処理を担当するパフォーマンスコア(Pコア)と、高効率なタスク処理をそのバックグラウンドで担当するエフィシェントコア(Eコア)の2種類のコアを搭載。Eコアは物理的にサイズがコンパクトなため、より多くのコアを搭載できる。その分高いパフォーマンスが発揮できるというわけだ。

 他にも従来比で縦方向に画面を15%拡大し、より多くの情報を表示できる13.5インチディスプレイ、オンライン会議やコラボレーションのクオリティーを向上させるサウンド、双方向に進化したノイズキャンセル機能、1.2メガピクセルから5メガピクセルと高精細化したカメラ、そしてPC単体でサイバー攻撃やのぞき見からビジネスデータを守る情報セキュリティ機能など、ビジネスシーンで高いパフォーマンスを発揮するPCに仕上がっている。

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 検証の結果でも述べたように、実際のビジネスシーンでは、新しいPCによる仕事の効率化や生産性への貢献はわずかに見えるかもしれない。だが、それが1日分の仕事量として、従業員の人数分が積み上がった時に、会社全体の生産性は間違いなく改善するだろう。そのような可視化しにくい効果に目を向けることも、PCをリプレースする際の重要なポイントになるだろう。

 HP Elite Dragonfly G3については、右側および記事下の「おすすめの記事」でも詳細に説明しているので改めてご参照いただきたい。

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*1:最小構成時。構成によって重量は変わります。
*2:1年間保証の内容は、1年間引き取り修理サービス、1年間パーツ保証/電話サポートとなります。

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この記事は日本HPの協力のもと、ITmedia NEWS編集部で一部編集したものです。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2023年2月8日