さまざまな新しい家電が普及する中で、近年特に注目を集めているのがロボット掃除機だ。2000年代初頭に登場したロボット掃除機は、吸引力やバッテリー性能、さらには室内のマッピング性能を向上させ、進化を続けてきた。ロボット掃除機の市場規模は世界で大きく成長している。
日本国内でもコロナ禍でリモートワークが浸透した一方、再びオフィスに出勤するケースも増えてきた。在宅時間が減ったことで、家事の自動化を求めている人は少なくないだろう。
家事の自動化を考えたときに、候補に挙がる代表格が食器洗い乾燥機、ドラム式洗濯乾燥機、そしてロボット掃除機の3つ。それぞれ、炊事(後片付け)、洗濯、掃除を担う全自動家電である。この中で手軽に導入できるのがロボット掃除機だ。家事の自動化を考えるなら、まずはロボット掃除機の導入を検討したい。
最新のロボット掃除機は、ごみの吸引だけでなく拭き掃除もできるモデルが増えている。またAIと複数のセンサーを組み合わせることで障害物を回避し、効率的に部屋の掃除ができるモデルも珍しくない。複数の部屋の掃除にも難なく対応する。さらに掃除が終わった後は、回収したごみを自動で収集機にためられるので頻繁なごみ捨ても不要だ。
とはいえ、ロボット掃除機はまだまだ高価だと考えて、購入をためらっている人も多いだろう。ロボット掃除機は大きく分けると5万円までの低価格モデル、10万円台までのエントリーモデル、そしてそれ以上の高級モデルが一般的なラインアップだ(15万円を超す高級モデルもある)。
そこで今回は、拭き掃除やごみ収集機能の搭載など、ロボット掃除機のトレンドに対応しながらコストパフォーマンスに優れた製品を実際にレビューしてみることにした。使用したのは創業25周年を迎え、世界をリードする家庭用ロボット掃除機メーカー「エコバックス」(ECOVACS)から3月に新登場した「DEEBOT N10 PLUS」(8万9800円、税込、以下同)だ。
なお、期間限定で同モデルが20%OFFの7万1840円となる「新生活セールFINAL」をAmazon.co.jpで3月31日(金)午前9時から4月2日(日)午後11時59分まで実施する(詳細は記事の最後に記載)。さらにITmedia NEWS読者向けの特別クーポンも用意するので、ぜひチェックしてほしい。
エコバックスは全世界に2500万人以上のユーザーがおり、世界を代表するロボット掃除機メーカーだ。06年からロボット掃除機の研究開発と販売をスタートするなど、その歴史も長い。今回テストするDEEBOT N10 PLUSはお手頃価格のエントリーモデルである「DEEBOT N」シリーズの新製品だ。
では、DEEBOT N10 PLUSの性能について詳しく見ていこう。いくつかの注目ポイントがあり、一つ目が吸引力の高さだ。ロボット掃除機にとって重要な吸引力は最大4300Pa。前モデルの「DEEBOT N8+」が2300Paなので、吸引力は倍近くパワーアップしているといえる。また、エコバックスのフラグシップシリーズである「DEEBOT X1」の吸引力は5000Paであり、エントリーモデルながらそれに次ぐ吸引力の高さを実現している。
そしてもう一つが、高性能なマッピングシステムを搭載していることだ。DEEBOT N10 PLUSは、本体上部にクルマの自動運転などにも搭載されている最先端のD-ToFセンサーを配置。LiDAR(目に見えないレーザーを発射し、周囲の障害物に当たって跳ね返った反射光の時間を計測することで障害物までの距離を測定する技術)によるナビゲーションシステムを利用した「TrueMapping2.0」を搭載している。これにより、従来のマッピング技術で2倍だった範囲を4倍の精度でマップを生成することができる。同社のフラッグシップシリーズであるDEEBOT X1と同じマッピングシステムで、部屋の状態や自分の位置、家具との距離などをリアルタイムで把握し、障害物を回避しながら効率よく走行できるのだ。
さらに、ごみの吸引と合わせて水拭きができるOZMOモップシステムを採用。本体後部のタンクに水をセットすれば、専用のモッププレートで水拭きができる。前述の通り、吸い込んだごみの自動吸引ができる自動ごみ収集機が付属しており、約60日分のごみが溜められる。しかも、DEEBOT N10 PLUSでは新しい抗菌性能の高い4層構造抗菌のごみパックと、0.3μmの微粒子を95%以上捕集できるE11レベル高性能抗菌フィルターを搭載。吸い込んだごみや菌をごみバックの中にしっかりと閉じ込めることができる。
本体サイズは350(幅)×93(高さ)×350(奥行き)mm、重さは4.19kg。ステーションのサイズは300(幅)×430(高さ)×420(奥行き)mm。アップグレードした5200mAhの大容量バッテリーを搭載し、1回あたり最大300分間の連続稼働が可能で、400m2(約241畳)の空間を清掃できる。
このような充実した機能を備えながら、DEEBOT N10 PLUSの実勢価格は10万円を切る8万9800円を実現。Amazon.co.jpで販売している。
では早速、DEEBOT N10 PLUSを設置して掃除をスタートしてみよう。まず梱包箱から自動ごみ収集機と本体を取り出す。使う前の準備として行うのはサイドブラシの取り付けと、電源ケーブルの接続のみ。あとは本体を自動ごみ収集機の上に置いて充電をスタートする。
本体を充電している間にアプリの設定を行う。スマートフォンにアプリ(iOS/Android)をインストールしたら、DEEBOT本体のWi-Fi接続を行う。アプリ画面の指示に従って進めていくだけでスムーズに設定できる。
初回起動時に部屋のマッピングを行うガイドが表示される。クリーニングモップを付けていない状態で部屋を走行することでマッピングされ、それに続いて掃除もスタートする。
ステーションから本体が動き出すとまずは一回転して周辺を検出。その上で部屋の隅に移動して壁際などを一周し、その後中央部分をつづら折に走行して掃除していく。途中に障害物があると回避し、テーブルの足などは一回転してその周りのごみをかき込んでくれる。
ソファやベッドの下などの隙間にも進入して掃除ができる。本体の裏側には左右にサイドブラシを搭載しているので、一度の走行でより広いエリアのごみをかき込むことができる。
前身モデルのDEEBOT N8+と違うなと感じたのが、障害物との距離感だ。DEEBOT N8+はコツコツと障害物に当たりながら回避しているイメージだったが、DEEBOT N10 PLUSはもっと優しく触れる程度。このため、何回か掃除している間もほとんど障害物に当たる音は聞こえない。
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自動でマッピングしてエリアを設定する仕組みなので、一つのエリアの掃除が終わったら次のエリアに移動して再び壁を周回してつづら折りに掃除を始める。それを繰り返した後、掃除できるエリアがなくなったらステーションに戻る。かき込んだごみは自動ごみ収集ドックで回収。このときはそれなりに大きな音が響くので注意が必要だ。なお、初期設定で掃除を実行しない時間帯は「おやすみモード」が設定できる。また、自動排出をしない設定も可能だ。
続いて水拭き機能を併用してみる。本体後方の水タンクに水を入れ、付属のクリーニングモップを取り付けると音声アナウンスが流れる。後はこれまでと同じく掃除を実行するだけでいい。ごみを吸引すると同時に水拭きができる。
ただし、モップを床に押し付ける力はそれほど強くないため、ゴシゴシ磨くというよりは、水モップで優しく拭いているイメージが近いだろう。それでも床のざらざら感が取れ、スッキリして気持ちよくなった。
今回、新しく登場したDEEBOT N10 PLUSを使って一番感じたのが、吸引力や回避性能などの基本性能がアップし、掃除の効率化が進んだということだ。
床に重曹、猫砂、ほこりの代わりのワタくずなどをまいて吸引のみの掃除テストをしてみたが、一度で非常に効率よく掃除できた。壁際にわずかにかき込みきれなかった重曹が残ったものの、メインブラシが通過したところのごみはほぼ完璧に吸引していた。
さらに、壁際に残った重曹は再びクリーニングモップを本体に付けて掃除したところ、きれいに拭き取ることができた。
吸引力や掃除の回数、水拭きのレベルなどはスマホアプリからきめ細かく設定できる。また、掃除エリアなども細かく指定できるのは便利だろう。
筆者は仕事柄、これまでも多くのロボット掃除機を試してきた。そんな中でも、エコバックスDEEBOTシリーズの清掃性能にほとんど不満を感じたことはなかった。しかし、今回新たに登場したDEEBOT N10 PLUSはこれまで以上に満足度が高いモデルだった。家具や壁、障害物にほとんどぶつかることなくスマートに掃除ができ、さらに吸引力も非常に高い。そして水拭きに対応し、ごみ捨ての手間も減る。10万円以下のエントリーモデルとは思えない完成度の高さなのだ。
現在、多くのメーカーからさまざまなロボット掃除機が登場している。魅力的なモデルは多いが、基本性能の高さとコストパフォーマンスを重視してロボット掃除機を選ぶならエコバックスのDEEBOT N10 PLUSが間違いないといえるだろう。
「新生活セールFINAL」開催期間:3月31日(金)午前9時〜4月2日(日)午後11時59分
セール価格:8万9800円→7万1840円
割引率:20%OFF
さらに、セール価格と併用可能な特別クーポンを用意。セール期間中は上記のセール価格よりもさらに1000円OFFとなります。
1000円OFFクーポン:itme1000
割引後の購入価格 :7万840円
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提供:ECOVACS ROBOTICS Holdings Limited
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2023年4月21日