遠出する機会が増える中で今、キャッシュレス決済による「マイルのため方、使い方」に注目が集まっていることをご存じだろうか。
飛行機にあまり乗らない人には縁遠いマイル。しかし今、“日常での活用”促進を目指して登場した「ANA Pay」によって、マイルは多くの人とって身近な存在になっている。アフターコロナの今こそ知りたい“賢い”マイルのため方、使い方とは? ANA Payを提供するANA Xの大森さんと佐野さんに聞いてみた。
※以下、価格は全て税込表記
一般的に「マイルは飛行機に乗らないとたまらない」という認識が強いが、そのような「マイルとの付き合い方」をガラリと変えるのがANA Payだ。佐野さんは「ANA Payは2020年10月にスタートしたANAのペイメントサービスですが、23年5月に大幅なリニューアルを実施しました。よりお得に便利にマイルをためる、簡単にマイルを使うことができるようになっています」と説明する。
ANA Payでは200円の支払いにつき1マイルをためられるが、リニューアル後の大きな変化の一つは決済手段が拡大したことだ。旧ANA Payの決済手段はコード払い(Smart Code™)だったが、リニューアル後はiDとVisaのタッチ払いに変更。23年11月7日には旧ANA Payのコード払い機能を新しいANA Payに搭載し、大幅に利便性がアップした。これについて佐野さんは「リニューアルによって利用先が広がり、『よりマイルがたまりやすいANA Pay』に進化しています」と笑顔を見せる。
ANA Payの主な決済手段
・タッチ払い(iD/Visaのタッチ決済)
・コード払い(Smart Code™)
・バーチャルプリペイドカード(Visa)
リニューアル後はマイルをためるだけではなく使えるようになった他、チャージ手段も拡充するなど機能追加がいろいろ。詳細は「その2」「その3」を参照してほしい。
ANA Payを利用する際は、ANAマイレージクラブ会員への登録(入会費、年会費無料)が必要だ。新規会員登録は「ANAマイレージクラブ アプリ」で行える上、デジタルカードなら即時発行できる。
マイルの交換先といえば特典航空券が代表的だ。しかしANAの場合、交換できる最小数は5000マイルから(23年11月現在。トクたびマイルなら3000マイルから)であり、「特典航空券に交換するに至らないマイルを持て余してしまう」というのはよく耳にする話だ。しかしマイルをためるだけではなく使うこともできるANA Payなら、そんな悩みも解消できる。
「ANA Payでは、たまったマイルを1マイル1円相当でチャージでき、お買い物に使えます。1回分の搭乗やちょっとした買い物でたまった少額マイルも、1マイルからチャージして毎日消費できます」(大森さん)
「その1」で述べたように、ANA Payはタッチ払いやコード払いに対応しており、コンビニエンスストアやファミリーレストランなど利用できる加盟店も幅広い。有効期限がせまる少額マイルは、ぜひANA Payで無駄なく使い切ろう。
ANA Payにはお財布となる「口座」が2種類ある。1つはANA Payキャッシュ、1つはANA Payマイルだ。ANA Payキャッシュへのチャージ方法は「クレジットカード」「オートチャージ」「Apple Pay」「セブン銀行ATM」(23年11月現在)で、ANA PayマイルへチャージできるのはANAのマイルのみになる。この中で最もお得なチャージルートはどれか? それはクレジットカード「ANAカード」からANA Payキャッシュへのチャージだ。
「ANA PayへのチャージにANAカードをご利用いただければ、チャージ分と決済分、両方でマイルがたまります。チャージ分でたまるマイル数はカードのランクで異なり、1000円チャージあたりANAカード(一般)なら1マイル、ANAカード(ゴールド)なら6マイル、ANAカード(プレミアム)なら11マイルです」(佐野さん)
自身も日々の買い物でANA Payを利用しているという大森さんは、ANAカードによるオートチャージを推奨する。「オートチャージを設定しておけば、残高不足で慌てることなく日々の買い物でマイルをためられます。オートチャージには本人確認手続きが必要ですが、本人確認実施を済ませるとANA Payキャッシュ、ANA Payマイルへのチャージ上限額もアップするので、“自然とマイルがたまる環境”をつくれます」(大森さん)
24年にはANA Payキャッシュへのチャージ手段に銀行口座も追加予定。より幅広い方法でチャージできるようになりそうだ。
ANA Payキャッシュの残高は4年、ANA Payマイルの残高は1年間が期限になる。しかし「有効期限は、“最後にチャージまたは使用した翌月から”カウントされるため、継続的に利用すれば延ばすことができます」(佐野さん)。日常的にANA Payを使っている限り、有効期限は「実質なし」と考えていいだろう。
ANA Payではバーチャルプリペイドカードが発行される。これは主に、オンライン上のVisa加盟店で利用できるANA Pay専用のカードだ。バーチャルとあるように、プラスチックタイプのカードは発行されない。代わりに、アプリ上からカード番号や有効期限、セキュリティコードなどを確認できるようになっており、使い方自体は通常のクレジットカードでオンライン決済をするときと同じだ。
その名の通りプリペイド式(前払い)なので審査はなし。即時発行され使うことができる。支払元はANA PayキャッシュかANA Payマイルのチャージ残高だ。前述したようにANA PayキャッシュとANA Payマイルはそれぞれ異なる口座なので、バーチャルプリペイドカードを利用する際も使いたい方の口座画面に切り替える作業を忘れずに。
「ANA Payをお使いいただければ、クレジットカードを持っていなくてもバーチャルプリペイドカードでオンライン決済が可能になります。ぜひリアル店舗での買い物だけではなく、オンラインショッピングでもマイルをためてお使いください」(佐野さん)
ANA Payでは、23年11月7日(火)0時〜24年2月29日(木)23時59分にかけて最大5000マイルプレゼントキャンペーンを実施している。期間中に参加登録を済ませ、以下「特典」条件を達成するごとにボーナスマイルを入手可能だ。
特典1
【ボーナスマイル】500マイル
【条件】ANA Payへの新規登録→ANA Payで3000円以上決済
特典2
【ボーナスマイル】300マイル
【条件】ANA PayへANAカードから5000円以上チャージ
特典3
【ボーナスマイル】4200マイル
【条件】ANAカード(JCB)新規入会→ANA PayへANAカード(JCB)から3万円以上チャージ
ANAカードを作らなくても、ANA Payへの登録と3000円以上の利用で一律500マイルをもらえる。さらにANAカード(JCB)への新規入会などANAカードを利用した特典条件を満たせば、追加で4500マイルも手に入る。なお、ANAカード(JCB)では上記ANA Payのキャンペーンとは別に通常入会特典(最大1万マイル)なども用意されているので、これを機に入会しても損はないだろう。
ANAトラベラーズは、ANAが提供する旅のブランド。ホテルやレンタカーの他、航空券と宿泊を自由に組み合わせられる「ダイナミックパッケージ」などが用意されており、マイル付きの多彩な旅行プランが展開されている。ANA Payでお得に旅行を楽しみたいなら、ANAトラベラーズの「ダイナミックパッケージ(国内航空券+宿泊)」がおすすめだ。
以下の図は同商品で北海道3泊4日を購入した場合の例。ANA Payはチャージと決済両方でマイルがたまるため、ANAカード決済時のみと比較すると97マイルもお得になることが分かる。
「もともと当社には、ANAカード決済をしていただくとクレジットカード会社のポイントとは別に追加で100円または200円につき1マイルたまる『ANAカードマイルプラス』という商品があります。ANAカードマイルプラス加盟店にはANAグループの多数のサービスが含まれますがANAトラベラーズは対応していないため、ANA Pay決済をご利用いただいた方がお得です」(大森さん)
ANAグループのサービスは、基本的にマイルの獲得と使用がリンクしている。日常的にANA Payと掛け合わせて利用することで、効率よくマイルをためられるはずだ。
例えば「ANA Mall」は、日用品から食品、ファッション、家電まで幅広いカテゴリーを扱うオンラインショッピングモール。100円につき1マイルをためることができ、1マイル1円相当で使える。普段の生活で使うアイテムを豊富に取りそろえているので、日常のお買い物をANA Mallへ切り替えるのも手だ。
また日常的にマイルをためたいなら、無料で始められる「ANA Pocket」もイチオシ。ANA Pocketは、「移動」に応じてポイントがたまるアプリだ。
ためたポイントはデジタルギフト券などに交換できる他、ANAマイレージクラブ番号を連携すれば「かならず当たる『マイルガチャ』」でマイルへの交換も可能に。有料会員であれば1000ptで必ず7マイル以上が当たるため、普段移動が多い人なら有料会員になる価値が高い。
ANAのプレミアムメンバーサービスには利用状況に応じて3つのステイタスが用意されているが、実はANA Pay(またはANAカード)の1年間の決済総額はその獲得条件に含まれている。ラウンジ利用をはじめとして、プレミアムメンバーにはさまざまな特典が用意されている。ANA Payを積極的に利用して、上位ステイタスを目指してみては? 詳細はこちらをチェック。
普段はあまり飛行機を利用しないという人でも、ANA Payを使えばマイルがグッと身近な存在になる。いつか行く旅行のためにマイル貯蓄、またはいつも使い切れないマイル消費、ぜひANA Payで始めてみてはいかがだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:ANA X株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia NEWS編集部/掲載内容有効期限:2023年12月6日