イーロン・マスク氏率いるxAI、AppleとOpenAIを提訴 競争阻害主張

[ロイター]

　米実業家イーロン・マスク氏のAI新興企業xAIは8月25日、AI分野の競争を阻害するため違法に共謀したとして、米AppleとChatGPTの開発元OpenAIをテキサス州の連邦裁判所に提訴した。

　AppleとOpenAIが「独占状態を維持し、米XやxAIのようなイノベーターの競争参加を阻止するために市場を閉ざした」と主張した。

　AppleはOpenAIと提携し、iPhone、iPad、MacのOSにChatGPTを組み込んでいる。

　xAIは「OpenAIとの独占契約がなければ、AppleがApp StoreでXおよび『Grok』アプリをより目立つように取り扱うのを控える理由はない」とし、数十億ドルの損害賠償を求めた。

　OpenAIの広報担当者は提訴について「マスク氏が続けてきた嫌がらせのパターンと一致している」と述べた。Appleのコメントは得られていない。

　マスク氏は同日、訴訟で主張している内容をXへの投稿でも繰り返し、「＠Grokには平均4.9のレビューが100万件も寄せられているにもかかわらず、AppleはGrokをいかなるリストにも載せようとしない」と書き込んだ。

　同氏は今月、AppleがApp Storeでのランキングを巡り反トラスト法（独占禁止法）に違反していると主張し、同社に対して法的措置を取ると警告。「AppleはOpenAI以外のAI1企業がApp Storeで1位になることを不可能にするような行動をしている」とXに投稿していた。