P2Pソフト「Winny」開発者で、著作権法違反ほう助の罪に問われている東京大大学院助手・金子勇被告(34)は9月1日、自身の初公判終了後に弁護団と会見を開き、「Winny開発は、自分のためというより日本全体のためにやった。有罪なら日本にとって迷惑になるだろう。無罪を確信している」と開発の正当性を改めて主張した。
Winny開発のどの点が国益なのかという記者の質問に対しては、「時間がたってみないと分からない」と言葉を濁した。また、現行の著作権法の問題点や、著作権法の将来あるべき姿について聞かれた際も、「先のことは分からない」と答えるにとどまった。
また、会見で弁護団は、公訴自体が不当だと改めて主張。「世界的に注目を浴びている裁判にも関わらず、検察側が弁護側の釈明申し立てに誠実な対応をせず、Winny開発のどこが問題なのかすら明らかにしなかったのは怠慢」と、検察側の態度にも不満を示した。
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