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モバイル音楽市場、2010年には320億ドル規模へ――米調査
携帯機器にダウンロードして楽しむ音楽の購入費が、2010年には世界全体で322億ドルに達する見通しという。
携帯電話や携帯オーディオプレーヤーにダウンロードして楽しむ着信音や音楽への支出額が、世界全体で2007年には137億ドル、2010年には322億ドルに上る見通しだ。米調査会社Gartnerが1月23日、報告書をまとめた。
モバイル音楽市場は1998年に着信音の販売が始まって以来、フルトラック(完全な楽曲)のダウンロード販売やストリーミングと、確実にその市場規模を伸ばしてきた。モバイルデータサービスでは、SMSに次ぐ第2の人気サービスである。
Gartnerによると、モバイル音楽市場を後押ししているのは、パーソナライゼーションとエンターテインメントの2要因だという。着信音は携帯電話のパーソナライズ、自己表現である。一方で音楽再生機能を備え、PCに接続しなくても楽曲のダウンロードが可能な携帯が次々に登場、市場傾向を変えつつある。
Gartnerはフルトラックと、シンプルな着信音に分類して市場を予測。それによれば、2006年の世界におけるフルトラックへの支出額は30億700万ドル、シンプルな着信音は60億4440万ドル、2007年は同65億8820万ドルと71億3240万ドル、2008年は122億8810万ドルと69億1840万ドル、2009年は195億8210万ドルと65億7250万ドル、2010年は260億9210万ドルと61億1240万ドルに成長するという。
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