東京証券取引所は11月13日、SNS「GREE」を運営するグリーのマザーズ上場を承認した。上場予定日は12月17日。証券コードは「3632」。
同サイトを“趣味”で運営していた田中良和社長(31)が2004年12月に創業した。GREEの会員数は10月下旬に700万人を超えた。KDDIと提携し、au向けSNS「EZ GREE」も運営している。
従業員数は79人、平均年齢は28.7歳。2008年6月期(単体)の売上高は29億3700万円、営業利益は10億4900万円、経常利益は10億5100万円、純利益は5億8200万円。筆頭株主の田中社長が62.4%を保有。第3位株主のKDDIとリクルートがそれぞれ約6.9%を保有している。
上場に伴い、120万株の公募と243万株の売り出しを行う(ほかオーバーアロットメントによる売り出し40万株)。1単元は100株。公開価格決定は12月8日。主幹事は野村証券。
関連記事
- 「それでいい、楽しいから」――7万人の町「GREE」を一人で作ってる会社員
国内最大規模のソーシャルネットワーキングサイト「GREE」。7万人超のユーザーが利用するネット社会は、たった一人のボランティアによって支えられている。 - 「GREE」を株式会社にした理由
ボランティア運営で11万人のユーザーを集めたソーシャルネットワーキングサイト「GREE」が株式会社化した。GREEを長く続けるために、会社化する必要があったという。 - “社会”を作る「GREE株式会社」
国産SNSの草分け「GREE」が、個人運営から株式会社に変わって半年弱。楽天社員からGREE社長に“脱サラ”した田中良和さんは、「GREEと会社は似ている」と話す。 - 「Web2.0はもう古い」――グリーが携帯SNSでKDDIと手を組む狙い
Web2.0と呼ばれるようなサービスを5年前から手がけてきたグリーの田中社長にとって、「ロングテール」も「チープレボリューション」も過去のもの。次に“来る”のは携帯向けネットサービスと語る。 - 「PCの成功モデルをケータイで」――au向けSNS「EZ GREE」の狙い
KDDIとグリーは、au携帯で利用できるSNS「EZ GREE」を11月16日に公開する。公式SNSでau携帯へのロイヤリティーを高め、顧客囲い込みに生かすほか、広告や有料付加サービスから収益を得る計画だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.