ニュース
英国でのWikipedia遮断問題、IWFのブラックリストからの削除で落着
Wikipediaのページに児童ポルノが掲載されているとして英国でアクセスが制限されていた問題で、英オンライン監視団体が「熟慮の結果」ブラックリストからこのページを削除した。
英国でWikipediaへのアクセスが遮断されていた問題は、英国のオンライン監視団体Internet Watch Foundation(IWF)が問題とされているページを同団体のブラックリストから外すことでひとまず解決した。IWFが12月9日、この決定を発表した。
IWFは、問題の画像は英国の1978年児童保護法に違反している可能性があるが、この画像が既にかなりの期間掲載されており、広範囲で見ることができることを考慮し、同団体のリストからの削除を決定したとしている。
この問題は、Wikipediaに掲載されているスコーピオンズのアルバム「狂熱の蠍団〜ヴァージン・キラー」に関する項目に含まれている画像が児童ポルノと判断され、4日にIWFのブラックリストに掲載されたことに端を発する。このリストを参照している英主要ISPらがこのページだけでなく、場合によってはWikipedia全体へのアクセスを制限した。Wikipediaを運営するWikimedia Foundationはこの問題を解決するため、IWFと話し合っていた。
IWFは、今後この画像が違法画像として報告された場合、ホスティングしているのが英国外であればリストには追加せず、英国内であればIWFのルールに従って処理するとしている。
関連記事
- 30年前の名作ロックアルバムのせいで英国でWikipediaがアクセス遮断
少女のヌードが写ったロックバンドのアルバムジャケットなどが掲載されているとして、英国でWikipediaへのアクセスが規制されている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.