ニュース
ネット利用者の3割はパスワードを使い回し――Sophos調査:動向に変化なく
サイトごとに別々のパスワードを使い分けているユーザーは19%にとどまり、3年前とほとんど変化していなかった。
インターネット利用者の3割がすべてのWebサイトで同じパスワードを使っていることが、セキュリティソフトメーカーの英Sophosの調査で明らかになった。簡単に破られてしまうパスワードを使えば、個人や企業の情報が危険にさらされると同社は警鐘を鳴らしている。
調査は3月にインターネットで実施し、676人から有効回答を得た。複数のWebサイトで同じパスワードを使うことがあるかどうか尋ねたところ、33%が「いつも同じパスワードを使っている」と回答した。半数近くの48%は「複数の異なるパスワードを使い分けている」と答え、「同じパスワードは決して使わない」は19%にとどまった。
パスワードを常に使い分けているユーザーは、3年前の調査の14%からほとんど増えておらず、多い桁数やランダムな文字列によって強いパスワードを使うことの重要性を見過ごしているユーザーがいまだに多いとSophosはいう。
最近でも、攻撃側がパスワードによるセキュリティをかわしてWebメールやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のアカウントに侵入する事件が頻発。個人情報を守るために、大切なアカウントにはすべて別々のパスワードを割り当てることが望ましいとSophosは促している。
関連記事
- Twitterアカウント750件が乗っ取り被害
Twitterだけでなくほかのサイトやサービスも同様の攻撃を受けたようだ。 - 便利ならセキュリティは犠牲にするネットユーザー、Gartner調べ
ネット詐欺が横行しても、ユーザーがセキュリティよりも利便性を優先する傾向に変化がなかった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.