Microsoft、Windows 7のマルチタッチ機能を紹介
Windows TouchはシェルやサブセットではなくOSのコアに組み込んだため、スムーズなユーザー体験を提供できるとしている。
米Microsoftは3月25日、次期OSのWindows 7に搭載するマルチタッチ機能「Windows Touch」についての説明を公式ブログに投稿した。開発チームがマルチタッチ機能を実現するために行ったWindows UIの改善および最適化、ハードウェアメーカー、アプリケーションメーカーとの協力について説明している。
スムーズなユーザー体験を提供するために、Windows Touchはシェルやサブセットとしてではなく、OSのコアに組み込んだという。既存のアプリケーションで機能する基本ジェスチャセットを用意したほか、タスクバー、Internet Explorer 8(IE 8)、Windows Media Player、スクリーンキーボードなどを最適化した。アプリケーション開発者のためには上記のジェスチャセットを含むUI開発向けプラットフォームを提供している。
タッチジェスチャは「Predictable + Reliable = Habits(予測可能で信頼性が高い操作は習慣になるという意味)」を念頭に開発されたという。予測可能にするために、例えば画像を回転させるには2本指でタッチして1本の指を回転させたい方向にドラッグするといった自然なUIにした。ブログにはドラッグ、右クリック、回転など基本操作のデモビデオ(Soapbox)が掲載されている。
信頼性を高めるため、開発チームは数百人の協力者から数千のジェスチャのサンプルを集め、機能調整の参考とした。また既存のアプリケーションでもすぐにタッチ機能に対応できるよう、マウスでの操作を真似るデフォルトのハンドラーを作成した。
またマルチタッチ互換ハードウェアを支援する目的で、ハードウェアメーカー向け「Windows Touch」ロゴプログラムを提供している。Windows Touch対応の認定を受けるには、43ものテストをクリアする必要がある。
Windows 7はまだRCリリース前の段階ではあるが、現在販売している幾つかのマルチタッチ対応PCでWindows Touchを体験できる。ロゴプログラムでの認定はまだ受けていないが、Hewlett-Packard(HP)のTouchSmart All-in-One、TouchSmart tx2、DellのLatitude XTおよびXT2で体験できるとしている。
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