ニュース
パイオニアとシャープ、光ディスク事業を統合 新会社でBlu-ray拡大へ
パイオニアとシャープが、光ディスク事業を移管・統合する合弁会社を設立することで基本合意。両社の技術力を持ち寄り、BD市場で主導的ポジションを目指す。
パイオニアとシャープは4月9日、両社の光ディスク事業を移管・統合する合弁会社を設立することで基本合意したと発表した。両社の技術力を持ち寄り、Blu-ray Disc(BD)市場で主導的ポジションを目指す。
今後詳細を詰め、6月25日までに合弁契約締結、10月1日までに新会社を設立する予定。
新会社に両社の同事業を移管し、ドライブやレコーダー・プレーヤー用製品を中心に、開発、設計、製造、販売を行う。「両社の光ピックアップ、光ディスクドライブやシステム設計などの技術力を統合することで事業を一層強化し、両社の協力関係を通じて両社AV事業における市場競争力をさらに強化していく」としている。
両社は07年に業務・資本提携し、シャープはパイオニアの筆頭株主。パイオニアは当初、シャープからパネルを調達して液晶テレビに参入する方針だったが、その後薄型テレビから撤退。シャープの片山幹雄社長は、8日の経営戦略説明会で「シャープが力を入れているBDでパイオニアと協力していきたい」と話していた。
パイオニアは光ディスクドライブ技術に定評があり、BDに注力しているシャープは国内BDレコーダー市場でパナソニック、ソニーとトップシェアを争っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
パナソニック・シャープ・ソニー、BDレコーダーで春商戦三つどもえ
パナソニック、シャープ、ソニーがBDレコーダー市場で三つどもえの熱い戦い。3月の販売台数シェアは、2月にシャープに首位を明け渡したパナソニックがトップに返り咲くなど、競り合いが続いている。
「市場が動き始めた」 シャープ堺工場10月稼働 液晶需要回復で前倒し
「びっくりするくらい市場が動き始めた」──シャープが堺に建設している液晶パネル工場の稼働開始を半年前倒し。現在、亀山第2工場がフル操業状態になるなど、需要回復の兆しが出てきているためだ。
パイオニア「KURO」が駆け込み需要で人気 生産終了、改めて告知
「KUROはまだ購入できるか」といった問い合わせが相次いでいるため、パイオニアが生産終了を改めて告知した。
パイオニア、初のBDレコーダー発売
パイオニア初のBDレコーダー2機種を発表。HDMIリンク機能「KURO LINK」やMPEG-4 AVC/H.264トランスコーダーを搭載する。
パイオニア、液晶参入へ シャープのプラズマ参入は「ない」
シャープが業務・資本提携するパイオニアの須藤社長は、シャープ製パネルで液晶テレビ市場に参入する方針を示した。一方、シャープの片山社長はプラズマ参入には否定的だ。