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パイオニア「KURO」が駆け込み需要で人気 生産終了、改めて告知
「KUROはまだ購入できるか」といった問い合わせが相次いでいるため、パイオニアが生産終了を改めて告知した。
パイオニアは3月24日、プラズマテレビの生産終了について一般ユーザー向けに改めて告知した。テレビ事業撤退の発表を受け、ユーザーから「まだ購入できるか」など問い合わせが相次いでいるため。
同社は2月にテレビ事業からの完全撤退を発表し、「KURO」シリーズを含むプラズマテレビ用パネルの生産も終了したが、「発表後、テレビが以前より売れ、市場価格が上がったり、販売店に問い合わせがあるなどユーザーからの反応が大きい」(同社広報部)ため、「お客様サポート」のページで改めて生産終了を告知し、4月以降の生産状況や販売店舗についてQ&A形式で説明した。
3月中に注文したユーザーには確実に届く見込み。4月1日以降は、KUROシリーズの50V型「KRP-500A」「KRP-500M」計2500台、60V型「KRP-600A」「KRP-600M」計500台の合計3000台を生産し、生産を終える。KUROを展示している店舗は同社サイトの「体感店舗のご案内」から確認できるが、販売しているかどうかは店舗に直接問い合わせるよう呼び掛けている。
KUROシリーズは高画質で知られ、AV評論家などから高い評価を受けている。
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今年の「KURO」シリーズは、コントラスト比が5倍に高まったことが強調されすぎている。確かに黒は沈んだ。もちろん、それは改善点に違いないが、KRPという型名になって最も変化したのは絵の質感だった。
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