ニュース
「Googleブック検索」和解案、作家の回答期限を延長へ
和解に参加したくない作家は5月5日までに拒否を表明しなければならなかったが、Googleは60日間の延長を申請した。
米Googleは物議を醸しているブック検索の和解案について、作家への「告知期間」を60日間延長することを裁判所に申請したと明らかにした。
和解に参加したくない作家は5月5日までに拒否を表明しなければならなかったが、申請が承認されればその期限が延びる。
この和解案は昨年10月、Googleブック検索をめぐるAuthors Guildおよび米出版者協会(AAP)との訴訟で提出されたもの。和解により、Googleは、今年1月5日以前に出版された書籍のうち、米国で市販されていない絶版書籍について、商用利用が可能になる。
Googleは和解案の影響を受ける作家への告知を進めており、クレジットカード会社やメーカーが、和解に参加できることを伝える書簡を作家に送っている。和解に参加したくない場合は拒否を表明する(オプトアウトする)必要がある。
Googleは権利者に十分に考える時間を与えるために、延長を申請したとしている。
日本では既に、倉本聰さんなど174人が和解案の拒否を表明している。
関連記事
- 倉本聰さんなど174人、「Googleブック検索」和解案を拒否
「Googleブック検索」をめぐる和解案について、倉本聰さんや谷川俊太郎さんなど日本の著作権者174人が拒否を表明していることが明らかになった。 - 日本文芸家協会がGoogleに抗議声明 「日本の著作権者と出版社を大混乱に」
- 日本の書籍全文が米国Googleブック検索に? 朝刊に載った「広告」の意味
日本を含む世界の書籍の全文が、米国のGoogleブック検索に載る可能性がある――米Googleのこんな告知が波紋を呼んでいる。識者は「Googleの巧妙な和解戦略だ」と指摘する。 - Googleブック検索めぐる和解、「独禁法違反の恐れ」と消費者団体が主張
- Google、ブック検索訴訟の2団体と和解――検索対象書籍増大へ
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.