オバマ大統領、国民に地デジ対応呼び掛け 6月12日に完全移行

一度延期された米国の地デジ移行だが、大統領は「再度の延期はない」として国民に準備を促している。

[ITmedia]

　バラク・オバマ米大統領は6月4日、6月12日のデジタル放送全面移行に備えるよう米国民に呼び掛けた。

　米政府は当初、地上デジタル放送への移行を2009年2月17日に予定していたが、デジタル放送に対応したテレビやチューナーを持たない家庭が多かったため、移行を4カ月延期した。Nielsenの調査では、1月の時点で650万世帯がデジタル放送に対応していなかった。その後デジタル放送を受信できない世帯は半数に減少したが、まだ未対応の世帯が残っているという。

　「はっきり言っておきたい。再度の延期はない。まだ準備ができていない人は、今から動いてほしい。そうすれば6月12日に重要なニュースや緊急情報を見られなくなることはない」とオバマ大統領は声明文で述べている。

　米政府は地デジチューナー購入支援のため、割引クーポンを配布している。