ルネサステクノロジは6月15日、携帯電話などのモバイル機器で超解像機能を利用できるようにするソフトウェアを製品化すると発表した。同社の32ビットCPUコア「SH」専用で、超解像専用LSIなしでも超解像に対応した動画システムが可能になり、システムの小型化や開発期間の短縮が図れるとしている。
1枚の画像の特徴から様々な判断を行い、ノイズの誇張を最小限に抑える超解像技術を開発し、クリアな拡大画像を生成できるようになっているという。画像処理サイクルを大幅に減らすことにも成功。QVGA/15fpsの動画をVGA/15fpsに処理する場合、従来はGHzクラスが必要だったが、これを250MHzレベルにまで削減できたという。プログラムサイズは5Kバイト。
「SH版超解像ソフトウェア」という名称で製品化し、10月から提供を始める。「SH-Mobile」「SH-MobileR」の「SH4AL-DSP」「SH-4A」コア搭載製品に対応する。
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