ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labは7月6日、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を通じて感染するマルウェア「Koobface」の亜種が6月から7月にかけて激増したと伝えた。
Kasperskyが検出したKoobfaceの亜種の件数は、5月末の次点では324件だったのが、6月末になると1000件近くにまで急増。7月4〜5日の週末にかけて再び猛威をふるい、6日の時点で1049件に達したという。
Koobfaceは、米FacebookやMySpace、Twitterなどの大手SNSを通じて感染が広がったマルウェア。Kasperskyによれば、例年夏になるとマルウェアの活動は低迷するのが普通だが、Koobfaceの場合はその逆の傾向にあるという。
特に6月は、SNSマルウェアとしてはかつてない勢いで猛威を振るっており、これは攻撃側が、SNSを使ったマルウェア配布が極めて効果的であることを認識したためだろうとKasperskyは分析している。
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Koobfaceワームは動画を装ってFlash Playerのアップデートが必要だと呼びかけ、マルウェアに感染させる。
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