ゲームは“つながり”始めた――「東京ゲームショウ2009」開幕:TGS2009
ゲームショウ会場で、ネットワーク機能を使ったサービスが目立っている。DSへのコンテンツ配信やネット対戦はもちろん、携帯電話への待ち受け画像配信を行っているメーカーも多かった。
「東京ゲームショウ2009」が9月24日、千葉県・幕張メッセで開幕した。「FINAL FANTASY XIII」(FF XIII)など大作の続編が注目を集める中、ニンテンドーDSへのコンテンツ配信や、ネットワーク協力プレイができるゲーム、携帯電話への待ち受け画像配信も目立ち、各社がネットワークを強く意識し始めた様子がうかがえる。
イベントテーマは「GAMEは、元気です」。国内88、海外92の合計180の企業・団体が、幕張メッセ8ホール・5万4000平方メートルの会場に集まり、計750タイトル以上を展示している。
ハード面では、「PSP go」がプレイアブルで出展されているほかはこれといった新製品はなく、注目を集めているのはソフトの大作タイトルだ。スクウェア・エニックスブースのFF XIIIや、Xbox 360ブースの「Halo 3」、コナミブースの「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」(PSP)などに行列ができていた。
ネットワーク機能を使った展示も目立った。スク・エニブースには、業務用ゲーム機「ドラゴンクエスト モンスターバトルロードII」を設置。「ドラゴンクエストIX」をセットしたDS向けに、「デスタムーア」「シドー」の地図を配信(ドラクエIXがカードゲーム機と連動 すれ違い通信で歴代魔王をゲット)しており、多くの来場者が集まってDSを開いていた。
ネットワークを使った対戦プレイや協力プレイができるブースも多く、例えばコナミは「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」で「1人プレイ」「2人プレイ」「4人プレイ」用の試遊機をそれぞれ用意。「ロストプラネット 2」(カプコン、Xbox 360)も協力プレイと対戦プレイが選べる試遊機にファンが集まっていた。
ブースで携帯電話向けのコンテンツ配信を行ったり、携帯専用の特設サイトを設置しているメーカーも多かった。セガブースではFeliCaリーダー/ライターを5カ所に設置し、ゲームの待受画像をダウンロード配信。スク・エニも、FeliCaリーダー/ライターにタッチしてアンケートに答えると待受画像をプレゼントしていた。カプコンは「ゴースト トリック」(DS用)で特設サイトを設置。ブースに設置したFeliCaリーダー/ライターかQRコードからアクセスできる仕組みになっていた。
コナミブースでは、「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010」のPS3用で、ソニー・コンピュータエンタテインメントのブースとつないで対戦プレイできる仕組みにしていたほか、一般公開日にはイベントなどの様子を携帯電話向けに動画でライブ配信するなど、ブース全体でネット関連機能をアピールしている。
現行のゲームハードにはほぼすべてネットワーク機能が付いており、「モンスターハンター」シリーズや「ドラクエIX」など、ネットワーク関連機能が大ヒットにつながるゲームが増えてきている。伝統的なパッケージ売り切りビジネスに限界が見える中、ゲームメーカーもネット対応を加速している――今年のゲームショウは、そう感じさせる展示になっている。
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