Google Sitesのコンテンツ移行を助ける「Google Sites Data API」リリース:ユーザーデータ開放の一環
「Google Sites Data API」を使えば、Google Siteの利用を中止した際、それまで構築したサイトを簡単にエクスポートできる。
米Googleは9月24日、Webサイト構築サービス「Google Sites」のコンテンツのエクスポートを簡易化する「Google Sites Data API」をGoogle Labsでリリースしたと発表した。
Google Sitesは複数のユーザーが共同でWebサイトを構築し、情報を共有できるツール。Google Appsの一部として提供されている。Google Calendarの予定表、YouTubeのビデオ、Google Docsの文書など、ほかのGoogleアプリケーションの情報を組み込むことができ、ファイルキャビネットには添付ファイルをアップロードすることも可能だ。
Google Sites Data APIは、Google Sitesで構築したWebサイトのコンテンツを検索、作成、修正、移動、削除することができるほか、コンテンツのアップロード/ダウンロード、サイト上の修正や削除のモニタリングが可能だ。GoogleはこのAPIで作成したインポート/エクスポートツールも公開した。このツールはHTMLマイクロフォーマットを利用し、Google SitesのXHTMLバージョンのコンテンツをオフラインでも閲覧できるようにする。ダウンロードしたコンテンツは同ツールでアップロードすることも可能。Google Sitesで構築したサイトのバックアップや移行が可能ということだ。
同APIのリリースは、Googleが9月14日に立ち上げた「Data Liberation」のポリシーの一環。Data LiberationではGoogleサービス内のユーザーデータをデータ所有者が自由に扱えるようにすることを目標としており、これまでBlogger、Gmail、App Engineなどのデータのエクスポート機能を向上させてきた。
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