宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、小惑星探査機「はやぶさ」が地球引力圏(約150万キロ)の内側を通過する軌道に乗った。今後、月の軌道半径を通過する軌道に移り、6月に地球に到達する予定。
はやぶさは昨年11月、エンジン4基のうち3基が停止するというトラブルに見舞われた。推力不足で地球に戻れない可能性があったが、エンジンの機能を組み合わせて推力を確保し、地球への帰り道を進んでいた。
14日時点で地球から6000万キロ離れた場所を進んでいる。3月までイオンエンジンの運転を続け、6月に地球に到達、大気圏に再突入させ、小惑星「イトカワ」のサンプルが入っている可能性のあるカプセルを地上で回収する計画だ。
JAXAのサイトでは、はやぶさの情報を提供する「今週のはやぶさ君」というコンテンツを用意、最新情報を配信している。
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惑星探査機「はやぶさ」で、正常に動いていた2基のイオンエンジンのうち1基が停止。残る1基だけでは地球に戻れない可能性もあるという。
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