「コみケッとスペシャル 5 in 水戸」、萌え商品で地元企業活性化も
開催まで約1カ月に迫った「コみケッとスペシャル 5 in 水戸」では、イベントと地元企業がコラボレーションした“萌え”商品を15種類用意。地元企業の活性化につなげる。
「コミケでまちおこし」をテーマにした同人誌即売会「コみケッとスペシャル 5 in 水戸」が3月21〜22日に水戸市で開催される。同人誌の即売会に加え、地元の企業と組んだコラボレーション商品も販売する。
コミケットスペシャルは、夏と冬の年2回開かれる通常のコミケとは別に、テーマを決めて5年に1回、春に開かれる“特別版”だ。コミケでまちおこしをテーマにした今回は、開催地を公募。自治体や観光協会などに誘致を呼び掛けた結果、北海道から九州まで20団体の応募があり、海外からも問い合わせがあったという。
JR水戸駅から徒歩約15分の「伊勢甚泉町北ビル」(旧京成百貨店)で同人誌即売会を開くほか、水戸芸術館広場など中心市街地にある施設でコスプレイベンイベントを実施。「コンテンツビジネスと地域振興」をテーマにしたシンポジウムや、小説家・漫画家が参加するトークライブも開催する。
目玉の1つが、地元企業とコラボレーションして開発した“萌え”商品だ。萌えメイドをパッケージにあしらった「納豆カレー」や、若いころのイケメンな水戸黄門をラベルにデザインした芋焼酎「若き日の黄門さま」、イラストレーターのなかじまゆかさんのイラストとサインが入った水戸の伝統工芸品「水府提灯」など15製品を用意。同市の南町自由広場などで販売する。
「ただ本を買うだけでなく、1日遊んでもらえれば」(コミックマーケット準備会の安田かほるさん)と、ご当地ヒーロー「時空戦士イバライガー」が登場する中夜祭や、食品を販売する屋台村も開く。開催に先駆け、2月20日からは西又葵さんなどがスタンプのデザインを担当したスタンプラリーも実施する。
主催するのは水戸市役所の若手職員などで構成する「コミケでまちおこし・みと実行委員会」とコミックマーケット準備会。準備会が同市を選んだのは、「通常のコミックマーケットは市街地と切り離された展示場で開催するが、旧京成百貨店を使い、中心市街地で実施するという提案が通常のコミケとは真逆で面白かった」(安田さん)からだという。
同実行委事務局の須藤文彦さんは、「イベントでの集客を一過性のものにしないために、コラボレーション商品の開発に力を入れた」と話す。全国に求心力がある製品を作り、広く通信販売などを行うことで地元企業の活性化につなげる狙いだ。「今回のイベントには70社弱の企業が参加した。従来交流のなかった異業種の企業同士が結びつき、企業間の交流にもつながる」と期待している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「コみケッとスペシャル5 in 水戸」は市街地中心部で開催
茨城県水戸市で開かれる「コみケッとスペシャル5 in 水戸」の概要が明らかに。メイン会場はJR水戸駅から徒歩十数分、同市の中心市街地を貫く国道50号沿いの商業ビルだ。 - 2010年「コミケットスペシャル」開催地は水戸市に
「コミケでまちおこし」をテーマに公募した2010年3月「コミケットスペシャル」の開催地が、茨城県水戸市に決まった。 - 「コミケでまちおこし」開催地を公募 2010年「コミケットスペシャル」
「あなたのまちでコミケを」──2010年に開く「コミケットスペシャル」の開催地の公募が始まった。「コミケでまちおこし」をテーマに自治体や観光協会などに誘致を呼び掛けている。