USENは4月7日、持分法適用関連会社 UCOMの保有株式全部を投資ファンドに売却すると発表した。UCOMは2000年、世界初の光ファイバーによるネット接続サービスを展開するために設立した通信事業者。既にISP事業はソネットエンタテインメントに売却していおり、光事業からほぼ撤退する。
ユニゾン・キャピタル系ファンドに、UCOM株式の約39%に当たる保有全株式を50億5600万円で売却する。07年に合計38.2%を同ファンドに売却しており、事業の再構築を進めていた。USENは「UCOMは独立性を高めて事業の発展が期待でき、当社は財務改善と資金拡充が見込める」としている。
USENはUCOMとのパートナー関係は維持し、USENの法人向け接続サービス「BROAD GATE02」などは継続する。
USENは01年、商用としては世界初の光ファイバーによるブロードバンドサービス「BROAD-GATE 01」を開始。既にISP事業はSo-netに売却しており、インフラを展開していたUCOMの売却で、世界に先駆けてスタートしたUSENの光事業は事実上終了する。
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