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iPad、日本での立ち上がりに慎重な見方 「購入動機弱い」
「iPadは日本では、爆発的に立ち上がることはないのでは」――BCNのアナリストがiPadの初速に慎重な見方を示している。その理由は。
「米国で盛り上がっているiPadだが、日本では、爆発的に立ち上がることはないのでは」――家電やPC専門調査会社BCNの道越一郎アナリストは、日本国内でのiPadの初速に慎重な見方を示している。
Appleによると、米国でiPadは4月3日の発売初日に30万台、9日までに45万台売れるなど爆発的に売れている。日本では4月末発売予定だが、立ち上がりの売れ行きについて道越アナリストは、「通常のPCと同様、店頭で売った場合」という条件付きで「小型ノートPC新機種と同じぐらいでは」と慎重にみる。
日米の立ち上がりに差が付くとみる背景には、コンテンツ環境の違いがある。「米国ではAppleの電子書籍ストア『iBooks』やAmazon.comの『Kindle for iPad』といった充実した電子書籍コンテンツが、ユーザーが購入する明確な理由になっている」。その一方、日本ではiPad向け電子書籍のラインアップも不明確で、Kindleも未参入。日本でiPadは現状、「大きなiPhoneのようなもので、何のために買うかという理由付けが弱い」。
道越アナリストによると、iPhoneはソフトバンクモバイルが割引キャンペーンをするとよく売れ、キャンペーンが終わると売れなくなるという。iPadもiPhoneと同様、販売戦略によっては日本でも爆発的に売れる可能性もあるとみる。「3G回線とセットで格安で売るなどすれば、大きく伸びるのでは。販売戦略次第だろう」
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