ソニーの大根田伸行CFOは5月13日の決算説明会でiPadについて触れ、ソニーのサービスや技術を組み合わせた対抗製品を検討していることを明らかにし、「いずれ紹介できると思う」と話した。
大根田CFOは米Appleへの対抗策について、ソニーは携帯電話、PC、携帯プレーヤーといった「ベースになる機器は十分持っている」ことを挙げ、こうした機器とサービスを組み合わせて対抗していく考えを示した。
ソニーは米国で電子書籍リーダー「Reader」を販売しており、2010年度は倍以上の販売拡大を見込む。「電子書籍リーダーの市場は300万〜400万台だが、かなり伸びていく。iPadがかなり人気だとしても、電子書籍リーダーならではの読みやすさがあり、これはこれでかなり続いていくのでは」とみる。
同社のネットワーク関連サービスは09年度に300億円台の売り上げがあり、10年度は倍増を見込む。だが「投資の時期であり、利益は難しいのでは」としており、利益貢献は11年度以降を見込んでいる。
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