Microsoft、キーパーソンの退社でエンターテイメント&デバイス部門を再編:XboxとWindows Phoneのチームを分離
「Project Natal」や「Windows Phone 7」のリリースを前に、担当部門プレジデントのロビー・バック氏と、ジェイ・アラードCTOが退任。これを受け、エンターテイメント部門とモバイル部門を分離する。
米Microsoftは5月26日(現地時間)、エンターテイメント&デバイス(R&D)部門担当プレジデントのロビー・バック氏(48)の退職と、それに伴う組織再編を発表した。また、デザイン&デベロップメント部門担当兼CXO(チーフエクスペリエンスオフィサー)兼CTO(最高技術責任者)のジェイ・アラード氏(41)も同社を離れ、スティーブ・バルマーCEOの公式な戦略アドバイザーとなる。
バック氏の後任は置かず、R&D部門下でXboxやZuneを手掛けるインタラクティブエンターテイメント事業をドン・マトリック担当副社長が、Windows Phoneのモバイルコミュニケーション事業をアンディ・リー担当副社長が担当し、7月1日からバルマーCEOの直属になる。
ロビー・バック氏は1988年にMicrosoftに入社。Microsoft Officeのマーケティングなどを担当した後、チーフXboxオフィサーとしてXboxとXbox 360の世界市場向けリリースを主導した。2005年からR&D担当プレジデントを務めている。
ジェイ・アラード氏は1991年入社で、XboxやZuneの技術開発の総責任者を務めた。またCTOとして、Microsoft製品全体の技術やデザインに関する基本方針を推進している。同氏の後任については発表されていない。
同社はまた、ウィンドウズWebサービスチームを新設し、Officeプロダクティビティグループ担当副社長のアントワン・レブロンド氏をリーダーに任命した。同チームは、WindowsのアップデートやWindowsユーザー向け情報提供を担当する。
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