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「ジャンプSQ.19」創刊号、iPadで無料配信 「違法配信に対抗」
集英社とヤフーは、漫画誌「ジャンプSQ.19」をiPadアプリとして配信する。「正規版データ配信が違法コンテンツ駆逐に及ぼす影響も検証する」という。
集英社とヤフーは8月17日、漫画雑誌「ジャンプSQ.(スクエア)」の季刊増刊「ジャンプSQ.19(エスキューイチキュー)」を、iPadアプリとして配信すると発表した。
まず19日から「体験版」として、5月に発売した創刊号を無料配信。26日からは、創刊号と19日発売の第2号を合わせ、450円で販売する。有料版には、配信作品のカラー原稿を使った壁紙も付ける。
紙雑誌の「ジャンプSQ.」第2号は650円。アプリには、紙に載った作品のうち、「モテ虫王者カブトキング」など4作品を除く作品を収録した。漫画以外の記事は収録していない。
アプリの配信は、ヤフーが主体となって行う。まずは紙雑誌のプロモーションとして配信するが、「今後の本格展開を見据えている」という。
集英社は「さまざまな電子書籍プラットフォームで、著作権を無視して漫画のデータを違法配信するユーザーが増えている。正規版データ提供は、違法配信から漫画家・作家を守る新たな試みの1つで、紙の出版物の保護・発展にもつながる。正規版データ配信が違法コンテンツ駆逐に及ぼす影響も検証する」としている。
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