ソニー、電子書籍リーダーの新モデル発表 日本でも発売へ
新しい「Sony Reader」は全機種フルタッチで新しい電子ペーパー技術を採用。ソニーはiPhoneやAndroid向けのReaderアプリもリリースする。
ソニー米国法人は9月1日、電子書籍リーダー「Sony Reader」の新機種とiPhone、Android用アプリを発表し、同製品を日本などにも拡大することを明らかにした。
新しいReaderは、従来よりも薄型軽量になり、E Inkの新型電子ペーパー「Pearl」を採用している。Kindle新モデルにも採用されている技術で、従来よりコントラストが50%向上している。また、3つのエディションすべてにフルタッチスクリーンを導入した。これまではDaily EditionとTouch Editionのみタッチ対応だった。
小型モデル「Pocket Edition」(PRS-350)は5インチのディスプレイを搭載し、2Gバイトのストレージを内蔵で重さは155グラム。価格は179ドルで、本体カラーはピンクとシルバー。旧機種(PRS-300)は129.99ドルに値下げされた。
「Touch Edition」(PRS-650)は6インチディスプレイ、2Gバイトのストレージを搭載し、重さは215グラム。ストレージはメモリカードで32Gバイトまで拡張できる。MP3、AACの再生も可能だ。価格は229ドルで、本体カラーはブラックとレッド。
3G機能を備えた「Daily Edition」(PRS-950)は、7インチのディスプレイ、2Gバイトのストレージ(32Gバイトまで拡張可能)を搭載し、重さは560グラム。3Gに加え、Wi-Fi接続機能と基本的なWeb閲覧機能を盛り込んだ。価格は299ドルで、本体カラーはシルバー。
Pocket EditionとTouch Editionは既に販売開始しており、Daily Editionは11月に発売の予定。さらに販売地域を日本、中国、イタリア、スペイン、オーストラリアにも拡大する予定だ。ソニーは先に、Readerを日本で年内に発売する計画を明らかにしていた。
またソニーは各種プラットフォーム向けの電子書籍閲覧アプリも発表した。Mac OS XおよびWindows向けの「Reader Desktop Edition」、iPhoneおよびAndroid向けの「Reader Mobile Edition」を年内に無料で公開する。これらアプリは、同社のReader Storeにアクセスしてコンテンツを購入し、複数のデバイス間で電子書籍を同期化する機能を備える。
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