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VOCALOIDがiPad/iPhoneアプリに ヤマハが開発:デジタルコンテンツEXPO
「VOCALOID」の合成エンジンを使ったiPadアプリとiPhoneアプリをヤマハが開発した。iPadアプリは、伴奏同時再生機能や、作った曲をメールで送る機能などを備えている。
ヤマハは10月14日、歌声合成ソフト「VOCALOID」の合成エンジンを使ったiPadアプリ「iVOCALOID VY1」とiPhoneアプリ「iVOCALOID VY1t」を開発したと発表した。App Storeで配信予定だが、時期や価格は未定としている。
iPadアプリは、ピアノロール方式のインターフェースを採用。ひらがなやカタカナで歌詞を入力し、音程やピッチを画面にタッチして指定するだけで歌声を合成できる。
伴奏同時再生機能を新搭載。合成した音声と伴奏を同時に聴きながら楽曲制作が可能だ。作った曲をメール送信する機能も備えた。iPadで作った曲をPCに転送し、PC版VOCALOIDで本格的な楽曲制作に移れる。
iPhoneアプリは、歌詞を入力してピッチカーブを描くだけで、歌声やしゃべり声の合成が可能だ。
iPad/iPhone版とも、音声データベースに自社開発の「VY1」を採用。ユーザーが入力した歌詞やメロディを再現できるよう、160Mバイトを超えるデータベースを搭載した。
アプリの提供で、「音楽制作者だけでなく、より多くの方々へ当社の最新の音声合成技術を提供する」としている。アプリは 「デジタルコンテンツEXPO 2010」(東京・日本科学未来館、東京国際交流館)で10月15日から展示する。
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