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Microsoftの「KIN」、スマホではなく「携帯電話」として再発売
1万台も売れなかったと言われているMicrosoftの「KIN」が、Verizonから再発売された。スマートフォンではなく、普通の携帯電話として。
発売から2カ月足らずで開発終了したMicrosoftのソーシャル携帯「KIN」が、米Verizon Wirelessから再び発売された。機能を削り、価格を引き下げている。
KINは5月に、ソーシャル機能を充実させた若者向けスマートフォンとしてVerizonから発売された。しかし高額なデータプランなどが原因で売り上げが振るわず、Microsoftは7月に同製品の開発終了を発表した。販売台数は1万台に満たなかったとも報じられている。
Verizonがこのほど再発売したKINは、製品名が「KIN ONE」「KIN TWO」から「KIN ONEm」「KIN TWOm」に変わり、スマートフォンではなく従来型の携帯電話として売られている。当初目玉だったSNSとの連係機能は削除されたようで、製品ページの説明には「ソーシャルネットワーク(Facebook、MySpace、Twitter)にWebブラウザからアクセスできる」と書かれている。
価格はKIN ONEmが19.99ドル、KIN TWOmが49.99ドル(2年契約付きの場合)、データプランの契約は必須ではなくなった。最初に発売されたときは、KIN ONEが49.99ドル、KIN TWOが99.99ドルだった。機能を省いて価格を引き下げることで、KINの在庫を一掃する狙いがあるのかもしれない。
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