同じ電車のつぶやきまとめる「電車なう」に「GPS鬼ごっこ」 学生発の位置情報サービス:ORF 2010
同じ電車に乗っている人のつぶやきをチェックできる「電車なう」に「GPS鬼ごっこ」――慶応SFCのイベント「ORF」で、位置情報を活用した学生発のサービスをチェックしてきた。
慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の研究成果を一般公開する「Open Research Forum 2010」が11月22日、東京・六本木の「六本木アカデミーヒルズ40」で開幕した。142のブースでさまざまな研究発表が行われており、同じ電車に乗っている人のつぶやきをチェックできる「電車なう」や「GPS鬼ごっこ」など、位置情報を活用したアイデアも面白い。
「電車なう」は、つぶやきを位置情報付きでTwitterに投稿してもらい、緯度・経度データを取得。「○○駅まで○○メートル」という風に、投稿者が線路上のどのあたりにいるかを分析し、同じ電車からと思われるつぶやきをまとめて表示する。
サイトイメージでは、山手線を走る電車のつぶやきを縦に一覧表示。次に到着する駅の名前や、前後の電車に乗っている人のつぶやきも閲覧できるようになっていた。
小川克彦研究室が開発中のサービス。「電車内では多くの人が携帯電話をポチポチやっていて、互いのことに気を配らなくなっており、昔より雰囲気が悪くなっていると感じる。電車なうは電車通学を楽しくしたいと思い開発した」と、同大学院修士課程の伊藤可久さんは話している。
「GPS鬼ごっこ」というWebサービスも。ユーザーが複数のチームに分かれ、携帯から位置情報をサイトに送信。サイトの地図で互いの位置を共有しながら、ほかのチームの写真を撮って投稿する――といった課題をこなし、時間内に多くポイントを稼ぐと勝ちだ。
会員登録し、参加人数やチーム数、実施場所などを入力すると、鬼ごっこイベントを企画できる。サイトは12月からすべての機能を利用できるようになる予定。現在は会員登録のみ受け付けている。
厳網林研究室が開発した。参加者が送信した位置情報から、鬼ごっこの進行に伴って、移動経路がどのように変わっていったかを分析。人が空間認識する仕組みを研究するのに役立てていく予定という。
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