シャープがiPhone用液晶パネル生産検討の報道
シャープがiPhone用液晶パネルの生産を検討しているとの報道に対しコメント。東芝もAppleから生産を持ちかけられているという。
シャープは12月17日、同社が米Apple向けなどに中小型液晶パネルの生産を検討しているとの報道に対し、「当社が発表したものではなく、個別取引のコメントは差し控える」とのコメントを発表した。東芝も新工場建設を検討していると伝えられている。
報道によると、シャープは09年に生産設備を売却した亀山第1工場(三重県)内にスマートフォン向け中小型ラインを新設。来年中に生産設備を整え、2012年に稼働を開始する計画という。納入先はAppleが中心になるとみられ、現在はAppleと投資額などを詰めているという。
Appleは日本を含む複数のメーカーと交渉をしているもようだ。東芝もAppleからの打診でスマートフォン向け中小型パネルの新工場建設を検討しているとされる。中小型液晶子会社の東芝モバイルディスプレイが、石川工場(石川県北町)にApple負担分を含む約1000億円規模の資金を投じてライン新設を検討。来年後半の稼働を要請されているという。
現行の「iPhone 4」は、Retina Displayと呼ばれるIPS液晶ディスプレイを搭載。3.5インチで960×640ピクセル(326ppi)という高解像度が売りだ。Appleは製造メーカーを公開していないが、韓国LG Displayが納入しているとされる。現行iPod touchも同解像度のRetina Displayを採用している。
17日の東京株式市場では、日経平均は反落したものの、シャープはApple向け生産が材料となり、終値は前日比21円高(+2.54%)の849円だった。
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