「音楽業界に構造改革を」 「音源は無料」の新ビジネス、参加アーティスト募集:ねとらぼ
「音楽業界に構造改革を」――ミュージシャンが新しい音楽ビジネスをスタート。メールマガジンで新曲の音源を無料配布し、ライブやグッズの売り上げで稼ぐモデルだ。
「もうこのままではダメだ」――CD不況の中、アーティストが音楽で稼げるようにしようと、3人組バンド「メリディアンローグ」がこのほど、CD販売に代わる新ビジネス「オープンド・アーティスト・システム」(OAS)をスタートさせた。メールマガジンを通じて音源を無料配布しつつ、ライブやグッズで収益を得るモデル。公式サイトでアーティストの参加を呼びかけている。
OASは、アーティストがメールマガジンを通じて直接ファンに新曲の音源を無料配布する。メルマガを通じて口コミでファンを増やし、ライブの動員数やグッズ売り上げを伸ばすことで収益を得る計画だ。一定のファンが付けば、ファンクラブのような制度「プレミアム・サポーター」をスタート。ファンは月額数百円程度を支払うと、ライブへの招待といった特典を得られるようにする。
従来の音楽ビジネスはCDの売り上げをアーティストやレコード会社で分配するが、OASは「音源は無料」と割り切り、アーティストがファンとダイレクトにやり取りすることで「中間マージンを限界までカット」するのがポイントだ。
サイトでアーティストの参加を呼びかけている。OASを使ったメリディアンローグのメールマガジンへの登録も受け付けており、3月8日に最初の新曲無料配信を行う予定だ。
メリディアンローグは「CDがあまり売れない時代」に「もうこのままではダメだ」と考え、「良いアーティストが経済的にも評価される世界」にするため、OASを立ち上げたと説明。楽曲はレンタルCDやYouTubeで聴けるため「人がCDを買わないのは当然のこと」で、この状況を打破するためには「リスナーの意識改革でも、コピーコントロールCDでも、違法アップロードの規制強化でも、CDの値下げでも」なく、「音楽販売ビジネスモデルの改革」だと説いている。
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