IBM決算、サーバやメインフレームが好調で過去最高の業績
2010年に100周年を迎えるIBMの10〜12月期決算は、売上高が7%増、純利益が9%増の増収増益。ハードウェア部門が21%増と特に好調だった。
米IBMが1月18日(現地時間)に発表した第4四半期(10〜12月期)決算は、売上高が前年同期比7%増の290億ドルで過去最高、純利益も同9%増の53億ドル(1株当たり4ドル18セント)で過去最高だった。1株当たり利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測の4ドル8セントを上回った。
地域別では、北南米地域の売り上げは9%増(為替影響を排除しても9%増)の122億ドル、EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域が2%減(同4%増)の95億ドル、アジア太平洋地域が14%増(同7%増)の66億ドルだった。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)での売上高は29%増加しており、新興国市場全体の売上高は15%増だった。
部門別では、テクノロジーサービス部門は1%増、ビジネスサービス部門は3.9%増、ソフトウェア部門は7%増だった。同四半期中のサービス契約の受注高は18%増の221億ドル。ハードウェアを扱うシステム&テクノロジー部門は21%増で、特にSystem zが69%増、System xが18%増と好調だった。いずれの部門でも粗利益率が上昇しており、前年同期比で0.7ポイント増の49%だった。
2010年通年では、売上高が前年比4%増の999億ドル、純利益は過去最高の148億ドル(1株当たり11ドル52セント)で前年比10%増だった。粗利益率は46.1%で、7年連続の上昇となった。
サミュエル・J・パルミサーノ会長兼CEOは「2011年に創業100年を迎えるIBMは、引き続き新興国市場、Smarter Planet Solutions、クラウド、ビジネス分析という長期的な戦略にフォーカスしていく。2015年には1株当たり20ドル以上の利益を目指す」と語った。
2011年通年の見通しについては、非GAAPの1株当たり利益目標を12.56ドル以上になると予測した。
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