IBM決算、新興国市場での売り上げ好調で増収増益
IBMの7〜9月期決算は、売上高が3%増の242億7100万ドル、純利益は12%増の36億ドルと増収増益だった。新興国市場でのハードウェア販売が好調だった。
米IBMが10月18日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月期)決算は、売上高が前年同期比3%増の242億7100万ドル、純利益は同12%増の36億ドル(1株当たり2ドル82セント)と増収増益だった。売上高はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測の241億ドルを上回った。
地域別では、北南米地域の売り上げは3%増(為替影響を排除すると2%増)の102億ドル、EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域が6%減(同1%増)の74億ドル、アジア太平洋地域が14%増(同7%増)の59億ドルだった。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)での売上高は29%増加しており、新興国市場全体の売上高は16%増で、地域別売上高全体の21%を占めた。
部門別では、テクノロジーサービス部門は1%増、ビジネスサービス部門は5%増、ソフトウェア部門は2%増だった。ソフトウェア部門では、WebSphereとビジネス分析製品がそれぞれ14%増と好調だった。ハードウェアを扱うシステム&テクノロジー部門は8%増。System xが30%増、System zが15%増と好調だった。
全体の粗利益率は45.3%で、前年同期を0.2ポイント上回った。ハードウェア部門とソフトウェア部門での粗利益率上昇を反映しているという。
同社は2010年通年の1株当たり利益(EPS)目標を11.40ドルに上方修正した。
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