Twitterのプロフィールで位置情報を入力しているユーザーは66%――PARC調べ
架空の地名や「教えてあげない」「木星」などの無効な情報が多く、ロケーションベースのサービスに利用するのは難しいことが明らかになった。
Twitterアカウントのプロフィールで位置情報を入力しているユーザーは66%にすぎない。――米Xeroxのパロアルト研究所(PARC)が1月18日(現地時間)、こんな調査結果を発表した。Twitterの位置情報をマーケティングなどに利用するのは考えものかもしれない。
調査は2010年4月18日〜5月28の1カ月に投稿された約3200万件の英語でのツイートデータを基に、無作為に抽出した1万人のアクティブユーザー(対象期間中に5回以上ツイートしたユーザー)の個人設定を調べるという方法で行われた。Twitterのプロフィール設定画面には位置情報を入力する枠が用意されているが、入力は任意で、空欄にしておくこともできる。
この調査の結果、位置情報として有効な情報を入力しているユーザーは全体の66%で、34%のユーザーがリアルな位置情報を入力しておらず、架空の地名や皮肉なコメントを入力していることが分かった。残りの3分の1のユーザーは、位置情報入力欄に何も入力していないユーザーと明らかに位置情報ではない情報を入力しているユーザーに2分された。
位置情報を入力しているユーザーでも、都市名以上の詳しい情報を記載している人はほとんどいなかった。位置情報以外の入力としては、「ジャスティン・ビーバー(米国のアイドル)の心の中」といった自分の趣味をアピールするものや「教えてあげない」など皮肉なもの、「木星」など地球外のものなどがあった。
PARCは「情報品質に関するわれわれの調査結果は、Twitter(やそれに類する)サービスの位置情報データ利用に重要な意味を持つ。これらのサービスのロケーションフィールドに入力されているデータを確実に定型化された位置情報だと見なしている研究者が多いが、今回の調査結果でそれが明らかに過ちであることが分かった」と指摘している。
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