Twitter、ユーザー保護の姿勢を強調――エジプト混迷を受け
エジプトで反政府デモの混乱が深まる中、Twitterが「The Tweets Must Flow(ツイートは流れ続けるべき)」と題したコメントを公式ブログに掲載した。
「われわれの目標は、人々を彼らにとって最も重要な事に迅速につなげることだ。そのためには表現の自由が不可欠だ」――エジプトで反政府デモの混乱が深まる中、米Twitterの共同創業者、ビズ・ストーン氏が1月28日(現地時間)、同社法務顧問のアレクサンダー・マクギリブレー氏と共著でこのような言葉で始まるメッセージを公式ブログに投稿した。
エジプトの状況については直接言及していないものの、「オープンな情報交換は世界に明白な影響をもたらす」とし、「ほとんどすべての国は表現の自由は人間の権利だと認めている」と説明する。
Twitterは違法なツイートとスパムを削除することはあるが、内容によってツイートを削除しないというルールを守るため、こうした例外を極力少なくするように努めているという。また、法の下の要請により情報を提供しなければならなくなった場合は、対象となるユーザーに事前に通知するようにしているとしている。
メッセージは次のような言葉で結ばれている。「政治的な出来事からファッションの問題まで、幅広い話題がTwitterを重要にも楽しいものにもしている。ポリシーを順守しつつこうした議論をはぐくむツールを提供することは、われわれにとって意義のある仕事だ」
Agence France-Presse(AFP)など複数の報道によると、エジプトでは28日、国内のインターネットが遮断された。米Googleが提供する「Google Transparency Report」でエジプトのYouTubeやGoogle検索などのサービスアクセス状況をみると、28日からトラフィックが急減していることが分かる。
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