ミクシィの笠原健治社長は、2月4日に開いた決算会見でFacebookとの競合について問われ、「特に大きな影響はないのでは」と話した。
映画「ソーシャルネットワーク」などをきっかけに日本国内でもFacebookへの注目が高まっているが、笠原社長は「Facebookのアクティブユーザー数は200万超ぐらいでは。mixiのアクティブユーザー数は1500万近く。コミュニケーション投稿数(つぶやきや「イイネ!」の数など)も順調に増えている。Facebookは特に大きな影響はないのでは」と冷静に見ている。
Facebookの国内ユーザー数(Facebook内広告の配信数で調査)は、昨年10月13日時点で159万人、今年2月4日時点で218万人。5カ月で約50万人増えている。mixiが200万ユーザーを突破したのは2005年12月で、4カ月で100万人増えていた。
ミクシィは同日、2011年3月期通期の業績予想を修正した。昨年8月に起きた大規模なサービス障害の影響で広告の営業活動に支障が出たため、売上高は従来予想比2%減の173億5000万円に下方修正する一方、「mixiアプリ」プロバイダーへの報酬の計算方法を変えた効果で、営業利益は15.5%増の32億円に上方修正する。
関連記事
- 「Facebookよりうまく収益化している」と笠原社長 mixi連携は「歓迎」
ミクシィの笠原社長は、ライバルのFacebookがmixiと連携したことを歓迎。「mixiはFacebookよりうまく収益化している」と自信をみせつつも、今後の飛躍に向けた準備を進めているという。 - 「Facebookと違う“極”を作りたい」 mixiの戦略、笠原社長に聞く
Facebookと同様なオープン化戦略にまい進し、国際的なアライアンスにも踏み出したmixi。笠原社長は「Facebookとは違う“極”を作りたい」と意気込む。 - 「mixi」が200万人突破 4カ月で倍増
mixiユーザーが200万人を超えた。100万人突破からは4カ月と1週間しか経っておらず、会員増のペースが加速している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.