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DMM.comなどペニオク業者に消費者庁が措置命令 「格安」誤認させる不当表示で
ペニーオークションサイトで、実際には多額の手数料がかかるのに、商品を格安で入手できるとうたったのは景表法が禁じる不当表示だとして、DMM.comなど3社に消費者庁が措置命令を出した。
いわゆる「ペニーオークション」サイトで、実際には多額の手数料がかかるのに、商品を格安で入手できるなどとうたったのは景品表示法が禁じる不当表示に当たるとして、消費者庁は3月31日、ペニーオークションを運営するDMM.com(東京・渋谷区)など3社に対し、同法違反(優良誤認、有利誤認)で措置命令を出した。
措置命令の対象は、DMM.comのほか、アギト(東京・文京区)、ゼロオク(東京・港区)。このほか2社について、既にサービスを終了しているとして措置命令は見送ったが、事実を公表した。
同庁によると、DMM.comは、運営する「ポイントオークション」で今年1月ころ、「業界No.1出品数 人気商品を格安でGET! 最大99%OFFで落札できるチャンス」とトップページで表示するなどしたが、実際には商品を著しく安価に入手できるとは限らず、また入手できたとしても入札の手数料がかかるため、著しく安価になるとは言えなかった。
このため消費者庁は(1)オークションの内容が実際のものより著しく優良だと消費者に誤認させる、(2)出品された商品の取引条件が実際のものより著しく有利だと消費者に誤認させる──として、同様の表示が消費者を誤認させるものだと周知させ、かつ再発防止策を講じるよう求めた。
他に措置命令を受けたサイトに対しても、同様の表記を改善するよう求めている。
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