KDDI、11年度はスマートフォン400万台販売へ 5月の発表会は予定通り実施
KDDIは2011年度のスマートフォン販売台数として前年度比4倍近い400万台を見込む。
KDDIは4月25日、2011年度(2012年3月期)のスマートフォン販売台数は10年度の約4倍近い400万台を目標に掲げていることを明らかにした。
400万台は、全体の販売台数見通し(1210万台)の33%に当たる。同日の決算説明会で、田中孝司社長は「スマートフォンはどちらかと言えばミドルレンジからハイエンドのユーザーが使うもの。全体の割合では33%だが、われわれ自身としては400万台はかなり大きな数字という認識だ」と話した。
10年度は全体(1157万台)の9.4%に当たる109万台を販売。「IS03」を発売した10〜12月期は39万台、1〜3月期は61万台を販売した。3月10日に発売した「IS05」の購入者は55%が女性だったという。
スマートフォン効果でデータ通信のARPU(1人当たり収入)が拡大。11月〜2月にIS03/04/06に機種変更したユーザーの場合、機種変更後のデータARPUは約5500円と、約1600円上昇しているという。全体のデータARPUは11年度に2540円と、前年度比で220円(9.5%)増と大幅なアップを見込み、音声ARPUを逆転する見込み。スマートフォンの拡販で携帯事業の収益維持につなげたい考えだ。
11年度は新機種の半分以上をスマートフォンにしたい考えで、WiMAX対応モデル、グローバルモデル、ワンセグなど国内定番機能を盛り込んだモデルをそれぞれ拡充、ユーザー層の拡大を図っていく。田中社長は「WiMAX対応モデルは多くなってくるのでは」と含みをもたせている。
東日本大震災を受け、ソフトバンクモバイルは大規模な新端末発表会を自粛する方針を発表しているが、KDDIは「予定通り5月に開催する予定」としている。
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