米Amazon.comが4月26日(現地時間)に発表した第1四半期(1〜3月)決算は、売上高が前年同期比38%増の98億6000万ドルと伸びたが、純利益は2億100万ドル(1株当たり44セント)で前年同期より33%減少した。1株当たりの純利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測の61セントを大きく下回った。インフラや人材への投資がかさみ、売上原価が前年同期比で44%増加した。
ジェフ・ベゾスCEOは発表文で同四半期中に立ち上げたKindle関連サービスに触れ、「われわれは顧客のために投資することを重視しており、長期的な機会に期待している」と語った。
地域別では、北米地域の売上高が54億6000万ドルで前年同期比45%増、欧米や日本などの米国外での売上高は43億9000万ドルで同31%増だった。
事業別の売上高は、メディア部門が15%増の39億6000万ドル、電化製品および雑貨部門が59%増の55億9000万ドルだった。Amazon Web Services(AWS)を含むその他の部門は65%増の3億1100万ドルだった。
業績発表後の電話会見にベゾスCEOは参加しなかった。会見中に先週発生したAWSのクラウドサービスの事故について質問を受けたトマス・スコータックCFO(最高財務責任者)は、現在原因を調査中であるとだけ答えた。
今後の見通しについては、第2四半期の売上高を前年同期比35〜47%増の88億5000万〜96億5000万ドルとみている。
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