ソニーは5月23日、のべ1億人超の個人情報が流出した不正アクセスに関連し、2011年度(2012年3月期)には現時点で140億円の費用が発生する見通しを明らかにした。
流出による被害が発生した際に被害額を保障する保険や、セキュリティ強化、カスタマーサポート、法務調査関連、売り上げ減少に基づく利益への影響など、現時点で判明している影響を試算した。
不正アクセスでクレジットカード番号も流出した可能性があるが、現時点ではカードの不正使用による被害は確認されていないという。
関連記事
- ソニー、2600億円の最終赤字に 震災の影響で見通し不透明、引当金計上
ソニーの2011年3月期は連結最終損益が2600億円の赤字になる見通し。震災の影響で国内事業の収益見通しが不透明になり、繰延税金資産に評価性引当金を計上することになったため。 - 誰が、なぜ? 史上最悪規模・ソニー個人情報流出事件を時系列順に整理
ソニーグループのオンラインサービスから最大1億件以上の個人情報が流出した可能性のある事件は突発的なものなのか、あるいはどこかに伏線があったのか──出来事を時系列順に整理した。 - ソニー・ストリンガーCEO「情報流出問題への対応は遅くなかった」
ソニーのオンラインサービスを利用する1億人以上のアカウント情報が流出した事件をめぐり、ユーザーへの告知が遅れたとの批判にストリンガーCEOは「われわれは1週間で顧客に通知した。1週間では十分に早くはなかったのだろうか」と反論。(ロイター) - ソニーのストリンガーCEO、個人情報流出を謝罪
PlayStation Networkから7700万人分の個人情報が流出した問題で、ソニーのハワード・ストリンガーCEOがユーザーに謝罪するコメントを発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.