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オリンパス、菊川氏ら新旧経営陣へ最高36億円を賠償請求
オリンパスが損失隠し問題について、菊川剛前会長や高山修一社長ら新旧経営陣19人に対し、最高36億1000万円を会社側に支払うよう求める損害賠償請求訴訟を起こした。
オリンパスは1月10日、菊川剛前会長や高山修一社長ら新旧経営陣19人に対し、最高36億1000万円を会社側に支払うよう求める損害賠償請求訴訟を起こしたと発表した。
利害関係のない弁護士によって構成される「取締役責任調査委員会」が7日に発表した報告書に基づくもので、支払い能力や責任原因に対する関与の度合いに応じ、請求金額が算出された。
最高額は菊川剛前会長の36億1000万円で、山田秀雄前監査役へは30億1000万円、森久志前副社長へは28億1000万円を請求しており、現社長の高山修一氏に対しても法的責任があるとして、5億円を請求する内容となっている。
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